まさかの大幅下落も「元気」に買い増し!(明治大学 城正人さん)
今週(8月15日週)は15%を超える大幅下落の週となりました。上抜けを期待し買い進めていたので手痛い損失となりましたが、「大局としては下げ止まり」の方針は維持し、元気よく買い増しを続けます。
◆トルネードキャッシュなき後
さて先週(8月8日週)のこちらの記事でトルネードキャッシュに対して制裁が加えられたというニュースを紹介しました。
中央管理者がおらず、アルゴリズムによって運営されているDeFi(分散型金融)アプリ「Uniswap」でも大きな影響を及ぼしました。具体的にはトルネードキャッシュの利用者アドレスをブラックリスト化し、利用不能状態にするという対応です。
中央管理者なしに「自由な」経済活動を行えるという特徴があるDeFi。規制当局による完全な規制は技術的に不可能。国と敵対すべきではないという経営判断は理解しつつもDeFi側が積極的に規制に協力する姿は違和感があります。
そんななか、イーサリアムの開発に中心となって携わってきた者の中にもこの対応に反発を覚えるものもいます。The DAOの構築に大きく貢献したstephan。彼はイーサリアムを去ることが明らかになりました。SNS上では「今やブロックチェーンは規制当局に尻尾を振る裏切り者らのサーカスと化した」と言ったそう。今や30兆円の時価総額を有するイーサリアムですが、社会的責任と信念のバランスをどうとるかという難しい決断に迫られていると思います。
◆今週の取引
大幅な下落で意気消沈している場合ではありません。じつはイーサリアムは、今回の下落では100日移動平均線、50日移動平均線を割らずピッタリ下げ止まっています。
ここはかなりのMerge目前にしてかなりの買い場だと考えています。また、こういった局面では一たん目安としている移動平均線を割り込む「ダマシ」が発生しがちです。したがって今週ではまず0.01枚の購入、ダマシ発生後トレンド転換確認して追加しようと考えています。
8月21日、イーサリアムを21万8136円のとき、0.01枚 2181円を購入しました。
保有資産
ビットコイン 0.00001枚 評価額2928円
イーサリアム 0.01枚 評価額2181円
現金 4710円
前週からの損益 マイナス292円
8月19日現在 9819円
池田昇太のワンポイントアドバイス
トルネードキャッシュの開発者逮捕の一件はあちこちで波紋を呼んでいますね。先日もカルダノの創設者であるチャールズ・ホスキンソン氏が逮捕された開発者を擁護する動画が投稿されています。規制当局に対するDeFi(分散型金融)の在り方も、今後の仮想通貨市場に影響を及ぼす可能性がありそうです。
また、購入するタイミングを分散させるのは良い手法だと思います。8月19日には仮想通貨市場全体が下落し、The Merge(プルーフ・オブ・ワーク=PoW=からプルーフ・オブ・ステーク=PoS=モデルへと移行)直前を控えているイーサリアムは買いのチャンスでしょう。これまではビットコインと似たような値動きを見せていましたが、ここ1~2か月における両者のチャートを見比べるとイーサリアムのほうが高く上昇していますし、今後の値動きは期待できそうですね。
2021年に引き続き、出場します! 投資対象として仮想通貨に興味を持つも、その技術の持つポテンシャルに惹かれDapp開発に着手。投資家としてだけでなく、開発者としての視点からの投資戦略も立てていきます!
Twitter: https://twitter.com/dennoah_jo
◆取引はお休みしました(東京大学 迫嵩明さん)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
8月19日現在 1万円
学生投資連合USIC代表
高校3年生の時に株式投資のおもしろさに目覚める。日本株、米国株、仮想通貨投資を行う。長期的に伸びる市場でビジネスを展開している企業に長期投資することをモットーとしており、テンバガーを虎視眈々と狙っている。 金融を学ぶ「おもしろさ」、投資を始める「意義」を多くの人に知ってほしいと切に願う。
学生投資連合USIC:https://www.usic2008.org/
◆ ◆ アドバイザーのプロフィール
フリーランスのWebディレクター。金融系メディアを対象に執筆やディレクター業務に従事。投資歴7年。FXと仮想通貨をメインにトレードしています。ファンダメンタル分析よりかはテクニカル分析を好む。最近はNFT(非代替性トークン)の詐欺事例、法的問題について関心あり。
大学対抗戦「暗号資産バトル」競技ルール
・元本は1万円。
・通貨の選定は自由。ただし、国内の事業者で買える暗号資産に限定。
・レバレッジはかけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)とする。
・元本割れは1回まで。2回、資産を失った場合は、その時点でリタイアとする。
・運用期間は6か月。最終週時点での資産増減額で順位を決める。
学生投資連合USIC
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/