会社支給の携帯、「帰る時に会社に置いていく」人も?!
会社支給の仕事用携帯には、「プライベートまで拘束されたくない」という人も多く、さまざまな問題点があるようだ。
「総務担当でした。私物の電話を業務で使用している社員からは費用を個人負担するのはおかしいとの不満があり、会社で全員に携帯電話を貸与することになりました。すると別の社員から、プライベートな時間まで会社支給の携帯で拘束するのか!という文句が発生しました。結局全員に貸与したのですが、定時後(まだ会社にいるのに)電源を切る人、帰宅時に会社に端末を置きっぱなしにする人、反対に個人の携帯を解約してプライベートの連絡先まで会社携帯にする人などさまざまな人がいました」
この意見に対しては、多くの賛否両論が寄せられた。
「残業だろうと、定時後に電源を切るというのも別に問題ないと思うけど。コールセンターが定刻過ぎたら回線切るのと同じ。残った業務を終わらせ次第帰るのに、電源が入っていたら追加業務が発生しかねない」
「労働基準法に沿うと、置いて帰るのが正しいのではないでしょうか。でないとオンコール待機で厳密には就業時間と見なされると思います」
この指摘に捕捉すると、「オンコール(呼び出し)待機」とは、医療機関などで採用されている勤務体系のひとつで、急患時の対応役として待機すること。当直が病院内に拘束されるのに対し、「オンコール」の場合は自宅にいてもよい。ただ、いつでも出勤要請に応えられるよう連絡が取れる状態でいる必要がある。
医療機関の「オンコール待機」を労働時間に含めるかが訴訟になり、最高裁で「含めない」との判例が出ている(自宅から病院に駆けつけて治療した場合は含める)。しかし、ほかの労働現場ではケースバイケースで、頻繁に行われると労働基準監督署から「改善命令」が出ることがあり、論議の対象になっている。
こうした背景もあって、こんな意見が相次いだ。
「会社支給のモバイル端末であるならば、業務終了後は会社に置いて帰る。業務時間ではないからだ。(中略)緊急時はというが、ぶっちゃけ、人死に関わるような業務以外は会社の利益的に緊急なだけで、それに備えたいのなら作業者の待遇を含めて会社がマネジメントすべきことで、そういう労働契約を結べばいい」
「僕も在宅勤務で会社のiPhoneを持っているけど、金曜夕方に電源を切ったら月曜朝までオフのままですよ」
「上のほうの古い人は未だに電話にこだわりますが、若い人はTeamsなりIP電話(会社契約)で連絡を取っています。会社携帯じゃないので時間外、休日は着信があっても出ません。そんな時間にかけてきて、出ないと怒っているのは自分で解決できない上役(社長含む)だけです」
一方、こんな反論もあった。
「スマホを会社に置いて帰るのが、カッコいいと思っているのだ」