東京株式市場の日経平均株価は好調。ここ3週連続して伸びて、3万円台が見えてきた。米国のインフレ懸念が後退したことで米国株が上昇したことが材料となっている。
今週の注目は2022年8月25~27日開催の米ジャクソンホール会議でのFRB(米連邦準備制度理事会)パウエル議長の講演。9月のFOMC(米公開市場委員会)での0.75%の利上げ観測も強まっている。
どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 市場は移り気
日経平均株価予想レンジ:2万8700円~2万9500円
2022年8月19日(金) 終値 2万8930円33銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、上値の重い展開か。
前週の東京株式市場の日経平均株価は、3週続伸した。米国のインフレ懸念が後退したことで、長期金利が低下傾向をたどったことを背景に米国株が上昇し、日経平均株価の支援材料となった。
今週の日経平均株価は、上値の重い展開となりそうだ。前週は、米国のインフレ懸念の後退と長期金利の低下による米国株の上昇が支援材料となったが、市場は移り気だ。9月のFOMC(米公開市場委員会)では、0.75%の利上げ観測が強まっている。前週末には米長期金利も上昇しており、米国株の嫌気材料となりそうだ。市場では、25~27日開催の米ジャクソンホール会議におけるパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演に注目が集まっている。
東京外国為替市場 ドルがしっかり
ドル・円予想レンジ:1ドル=135円50銭~138円00銭
2022年8月19日(金)終値 136円93銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルがしっかりか。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。一時は世界経済の減速観測が強まり、ドルは1ドル=131円台後半までドルが下落したが、しかし、9月のFOMC(米連邦公開市場委員会)での0.75%の利上げ観測が強まったことで、米長期金利も上昇。ドルは一時1ドル=137円台前半まで買われた。
今週のドル円相場は、ドルがしっかりの動きとなりそうだ。市場では9月のFOMC(米公開市場委員会)での0.75%の利上げ観測が強まっている。これを背景に、米長期金利も上昇しており、ドル買いを支援している。
今後の米国の金融政策を占ううえで、25~27日開催の米ジャクソンホール会議における26日のパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演には注意が必要だ。
経済指標は、国内では23日に7月の全国百貨店売上高などの発表が予定されている。
海外では、23日に米国の7月の新築住宅販売件数、24日に米国の7月の耐久財受注、25日に米国の4~6月期国内総生産(GDP)改定値、ジャクソンホール会議(27日まで)、26日に米国の7月の個人所得と個人支出などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)