「ソフトバンク マジック」！？ 7～9月期は4兆円超の利益！
ところが、ソフトバンクグループは、過去最大の赤字決算を発表した8月8日から2日後、今度は次の第3四半期（7～9月）で4兆6000億円の利益を計上すると発表しました。
いったい、どういうことでしょうか――。これは、保有するアリババの株式の「先渡し契約」（金融機関からの資金調達で返済期限に現金を返すか、差し出した株式を返済に充てるかが選べる契約）で、アリババ株を返済することを選択することによって発生した利益とされます。
このうちの、アリババ株の約2兆4000円もの「株式再評価利益」は、今回のアリババ株の売却で出資比率が6月時点の23.7%から14.6%に下がったためで、これまで持ち分法適用会社（株式の20％以上を保有していた）として簿価で評価していたものが、20％を下回ったことで時価評価に変わりました。そのため、43.97ドルという低い簿価と、91.19ドルという時価の差額が約2兆4000億円発生したというわけです。
この他に、アリババ株の先渡売買契約による決済利益が約1兆5000円、先渡売買契約に係るデリバティブ関連利益が約7000億円あるそうです。
なんとも、「ソフトバンク マジック！」みたいです。
では、また！
（馬医金満）