家事分担が「夫1:妻9」「夫10:妻0」は夫婦次第
――なるほど。しかし、投稿者は「ちゃんと家事育児を負担している」として、「朝子供の着替え50%」「ゴミ出し100%」などと克明に反論しています。この「家事・育児貢献度」をどう評価しますか。
川上さん「妻のほうがどう感じているかはわからないものの、投稿者さんは家事育児の負担割合を具体的に示す中で、『幼稚園の持ち物用意』や『ゴミまとめ』など、家事をしていない夫なら、認識から漏れてしまいそうな『名もなき家事』の範囲まで把握されている印象を受けます。
ただ、夫婦で家事育児をどのように行っていくかは、ご夫婦の数だけベストな態勢があります。投稿者さんは妻について『家事は70%』と書いているので、投稿者さんの感覚では家事の分担は夫3:妻7ということになります。
世の中には家事が得意な人もいれば、不得意な人もいます。育児についても同様です。また、『今は仕事に集中したい』とか、逆に『家庭を優先したい』など、ご夫婦それぞれの希望もあるはずです。家事育児の最適なバランスが、夫1:妻9という場合もあれば、夫10:妻0や夫5:妻5という場合もあると思います。
それが多いか少ないかは、当事者でしか判断できないことであり、ご夫婦によって判断が異なるものだと思います」