保有者で多いのは男性20代9.0%、男性30代7.7%
さて、MMD研究所の調査はスマートフォン、タブレット、PCいずれかを所有する15歳~69歳の男女6763人が対象。
まず、NFTを知っているか、また持っているかを聞くと、「現在保有している」「過去に保有したことがある」「保有したことはないが、どういうものか知っている」「名前は聞いたことはあるが、内容は知らない」を合わせた認知率は30.8%だった=図表1参照。
現在保有している人は、3.2%。性別年代別で見ると、最も高かったのは男性20代(9.0%)、次いで男性30代(7.7%)、男性10代(5.7%)と、男性のほうが女性より多く、若い世代ほど広がっていることがわかる=再び、図表1参照。
ところで、日本での「NFT保有率3.2%」という割合は、いったい世界的に見て高いのだろうか、低いのだろうか。
対象がNFTゲームに絞っているので、直接の比較は難しいが、英国の比較サイト「finder.com」が今年5月24日、NFTゲームの利用動向に関する26カ国の調査「NFT Gaming Adoption Report」を発表している。
それによると、最もNFTゲームが普及している国はインドで、34%が「P2E(Play-to-Earn)ゲームをプレイしたことがある」と回答。2位以下は、香港(29%)、アラブ首長国連邦(27%)、フィリピン(25%)とアジア諸国が多く並ぶ。
一方、米国(9%)、英国(8%)、ドイツ(7%)、フランス(6%)など欧米諸国の普及率は低く、スウェーデン(4%)が最下位。日本は調査対象外だった。
MMD研究所の調査に話を戻すと、NFTを知っているが保有経験のない人に、NFT保有に興味があるかどうか聞くと、「興味がある」(6.9%)、「やや興味がある」(23.8%)を合せて30.7%となった=図表2参照。今後、保有する可能性がある人が3割近くいるということだろう。