自動車メーカー×大手損保...知られざる?お得な「保険商品」続々! 「走行データ」活用して割引サービスも

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ダイハツ&あいおい損保...「衝突実験」に基づき、保険料割引

   一方、ダイハツはあいおいニッセイ同和損害保険と組み、7月13日に発売した新型ムーヴキャンバスの車両保険料を5%割り引くと発表した。

   あいおいニッセイ同和損保は国内の損保で唯一、自動車の衝突実験施設を持っている。ここで新型ムーヴキャンバスの衝突実験を行ったところ、「万一の事故でも壊れにくく、修理しやすい自動車」として認められたという。ダイハツでは2019年12月にもタントが10%の割り引きを受けている。

   あいおいニッセイ同和損保は自社の衝突実験施設で新型車の衝突実験を行い、「壊れにくさと修理のしやすさ」が自社の基準に適合すれば、車両保険料を割り引くサービスを2000年に日本で初めて始めた。開始当時はあいおい損保だった。

   「ドーン!とおまかせ」と呼ばれるこのサービスの適用第1号は、トヨタ自動車が2000年に発売した「アルテッツァジータ」で、10%の割引だった。これまでに初代トヨタ86、2代目GR86のほか、トヨタが22年5月に発売した電気自動車「bZ4X」などに割引が適用された。bZ4Xの車両保険の割引は5%、GR86は10%だ。

   あいおいニッセイ同和損保は、トヨタ自動車系だった千代田火災海上保険の流れをくむ。このためか、対象となるメーカーはトヨタやダイハツが目立つほか、車種も限られている。どんな基準で対象となるメーカーや車種が決まるのか、自社の衝突実験の結果と割引の関係も判然としない。この点は、さらなる情報公開が求められるだろう。

   クルマの衝突実験に基づき、保険料を割り引くサービスの存在はあまり知られていない。

   今後もこの衝突実験による割引サービスが他メーカーを含め、増えるのかどうか。大手メディアがあまり報じない問題だけに、自動車ユーザーは関心を持って、今後も注目してほしい。(ジャーナリスト 岩城諒)

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