FXは感情に任せると敗北する(同志社大学 岩瀬颯汰さん)
◆ 今週の相場の振り返り
今週(8月1日週)は1日にISM(米供給管理協会)による7月の製造業総合景況指数の発表と2日にペロシ下院議長の訪台、さらに4日にはBOE(英中央銀行)による政策金利の引き上げがありました。製造業総合景況指数が2か月連続の低下したことに加え、生産指数も約2年ぶりの水準に低下したこともあり、先週(7月25日週)以来の円高傾向が継続し、一時1ドル=130円台となる場面もありましたが、3日にはペロシ下院議長の訪台が終わりを迎えたことに対する安堵感からか、1ドル=134円台への大幅な円安へと傾きました。
翌日に行われたBOEによる政策金利発表では0.5ポイントの引き上げとなりました。これは27年ぶりの大幅な利上げとなりますが、加えてインフレ加速の重圧により英経済が1年超のリセッション(景気後退)に向かいつつあるとも警告しており、英ポンド/円市場は高値から4円近い急落となりました。
◆ 実際の取引
今週は米ドル円と英ポンド円の2ペアで取引しました。
米ドル円に関しては、1日のISMによる製造業総合景況指数の低下の発表を受け、先週からの円高も鑑みて2日に強気に1標準ロットでショート(売り)したのですが、3日の大幅な円安に対して、柔軟に対応することが出来ず、損切りのタイミングを見失い、大きなマイナスを生み出してしまいました。
英ポンド円に関しては、4日に英国の政策金利の大幅利上げが決定したものの、リセッション懸念が依然強い西欧諸国の経済状況や6月、7月の取引の経験から現状他の投資家が恐れているのはリセッションであると考え、5ミニロットでショート(売り)する選択肢を採択しました。この予測は当たっていたようで、4日の20時台は大幅な急落が起き、利益をあげることができました。
◆ 所感
今回は米ドル円でのペアで大きな損切りをうみだしてしまいました。敗因は無根拠な円高への引き戻りを期待してしまったことの1点にあります。ふだんは1円以上のレンジでのマイナスとなった時点で損切りをすることを一つの損切りルールとしているのですが、最近の好調な取引による慢心から欲張ってしまいました。
私のFXは感情に任せると敗北する傾向にあるようです。気を引き締めてこれからの取引に望もうとより一層の分析の強化、メンタルの強化に努力しようと思いました。
◆ 今週の取引
前週からの損益 マイナス18万7800円
8月5日現在 178万4982円
◆ ゆかてぃんのワンポイントアドバイス ドル円のマイナスは痛かったですね。欲が出たり、マイナスを取り返そうとしてトレードに挑むと、負けるというのはトレードあるあるですね。今回のドル円は、うまい人でも上がったところをショート(売り)を入れて損切りしてるトレーダーもいて、難しかったと思います。止め時は確かに難しかったかもしれませんが、自分のルール通りにトレードをするのが結局一番正しかったりします。ぜひ今後も、ご自身のルールを信じてトレードしていただければと思います。
ポンド円は素晴らしかったですね。焦らず冷静に、今後もトレードに取り組んでいただければと思います。
FXは高校時代から独学で学んできており、このたびは自身の実力を試したく、このFX大学対抗戦に臨んでいます。不束者ですが、よろしくお願いします。
◆ ◆ アドバイザーのプロフィール
得意な通貨はポンドで、最近は仮想通貨も取引。
ツイッター @fx_yukatin
CXR投資チャンネル https://www.youtube.com/channel/
100万円増額計画 FX大学対抗戦のルール
・元本100万円のデモトレードです。
・通貨ペアはフリーとします。
・レバレッジは、25倍を上限(法令に基づく上限)とします。
・取引の過程で大きな損失が発生して資産が「ゼロ」になった(元本割れを起こした)場合は、その時点でリタイアとなります。
・運用期間は6か月で、最終週時点での資産増減額で順位を決めます。
学生投資連合USIC
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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