補助金の予算約430億円、7月末で過半を消化
ところが、ここに来て、サクラを含むEVの販売動向には暗雲が垂れ込めている。
EVを購入する際、政府が支給する補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進等補助金)の2022年度の受け付けが、10月末にも終了する見通しとなったからだ。
経済産業省と一般社団法人の次世代自動車振興センターは8月2日、補助金の予算残高(7月25日時点)が約177億円となり、10月末をめどに受け付けを終了する見込みだと発表した。
この補助金は2021年度補正予算の繰り越し分と22年度当初予算を合わせ、約430億円を確保していた。
ところが6月に日産がサクラ、三菱自動車が同じく軽EVで姉妹車の「eKクロスEV」を発売したことで受注が殺到し、補助金の予算額の過半を消化したようだ。
このまま補助金予算の残高が底をつき、10月末で終了となれば、サクラを含むEV販売への影響は甚大だ。日産は全国の系列販売店に補助金が支給されない可能性があると、購入希望者に説明するよう通知したようだ。