いま、会社は「埋もれた人材」発掘に躍起! 仕事できるのに「印象」で評価低い人、活躍の場広げるチャンス!!(高城幸司)

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   人手不足に頭を抱える状況が継続中です。そこで、「現有戦力」で頑張れる努力の姿勢として、「適材適所」に向けた取り組みに注目が集まっています。

  • 「適材適所」に向けた取り組みに注目集まる
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あなたの評価は低いまま、情報共有されているかも?

   この適材適所に向き合うに際して、重要なテーマの1つが埋もれた人材の発掘です。埋もれた人材とは、具体的には、能力があるにも関わらず活躍の機会が十分に与えられていない人材のこと。

   たとえば、管理職としてマネジメントを任せれば、期待以上の成果を出せる能力があるにもかかわらず、「あいつに任せても無理」と機会を得ることができない、過小評価をされている人......。

   それから、過去の上司や同僚によるネガティブな印象や低い評価が社内で広まり、誤解や改善されていても、知られていない状態。あるいは、存在感を示すことが苦手、または嫌いで、周囲から忘れられた存在。「人付き合いが苦手」「アピールが不得手」で損をしている人のことです。

   以前、私も、ある広告代理店で、部下に歩み寄らないのに、部下からの積極的なアピールを期待する上司にお会いしたことがありました。

   その上司には、仕事はできるが、無口で無愛想な部下が1名いました。私が、その部下の評価を尋ねてみて、驚きました。積極性をアピールするものの仕事ぶりは?と感じた部下たちよりも、評価が低かったからです。

   さらに、その低い評価は、管理職同士の会話で広まっていました。そうなると、上司が変わっても、低い評価に引きずられる可能性が高いように感じました。こうした、印象論で埋もれた人材になってしまうケースがよくあります。

「ジョハリの窓」で強みを分析、そして、積極アピールを!

   でも、人手不足から埋もれた人材に注目が集まっています。

   そうなると、印象論を払拭することができる機会が出てきて、活躍の機会を得られるかもしれません。

   自分が埋もれていると感じる人がいれば、チャンスととらえた行動を起こしみてはどうでしょうか?

   まずは、自分がどのように周囲からみられているのか? 冷静に自己分析してみましょう。「ジョハリの窓」という手法を活用すると、効果的かもしれません。

   ジョハリの窓とは、自己分析をおこなう際に使用する心理学モデルのひとつです。「自分から見た自分」×「他人から見た自分」で4つの窓にわけて分析することで、自己理解をおこなうというもの。

   ポイントは、自分も他人も知っている自己=「開放の窓」と、他人にはまだ知られていない自己=「秘密の窓」に注目して、仕事上の強みを分析してみてください。

   そして、「秘密の窓」に記載できたことがあるとすれば、それは埋もれている強みです。たとえば、若手の育成が得意という強みを、自己分析で「秘密の窓」に記載したとしましょう。

   この点はしっかりアピールしていくべきです。アピールというと、苦手意識を抱く人がいるかもしれませんが、自分のためだけでなく、会社の人手不足解消に向けた貢献ととらえてください。

「自分にまかせてください」
「自分は若手育成を得意としています」

   こんなふうに、上司・同僚に伝えていきましょう。

   くわえて、会社側もいまは、埋もれた人材を発掘しようとする状況になってきています。したがって、「やってみたい仕事はありますか」と質問を投げかけてくれる機会が増えてくると思います。

   そうした機会があれば、臆することなくアピールしてください。アピールが新たな仕事の機会を提供してくれる可能性は高まっています。ぜひ、キャリアの広がりや仕事が楽しく感じる変化につなげていきましょう。

(高城幸司)

高城幸司(たかぎ・こうじ)
1964年生まれ。リクルートに入社し、通信・ネット関連の営業で6年間トップセールス賞を受賞。その後、日本初の独立起業専門誌「アントレ」を創刊、編集長を務める。2005年に「マネジメント強化を支援する企業」セレブレインの代表取締役社長に就任。近著に『ダメ部下を再生させる上司の技術』(マガジンハウス)、『稼げる人、稼げない人』(PHP新書)。
「高城幸司の社長ブログ」
株式会社セレブレイン
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