衝撃の調査!「働く喜び」女性はどんどん高まるのに...男性は40代・50代でどん底! 「職場の孤立」から彼らを救うには?

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男性ミドル・シニア層と「信じて頼り合う」大事に

   図表4は、「モチベーションに影響する仕事の5要素」について、男性20代と50代の差をレーダーチャート(複数の項目のデータを正多角形上に表現したグラフ)でまとめた図だ。

(図表4)モチベーションに影響する「仕事の5要素」を男性20代と50代で比較(リクルートの作成)
(図表4)モチベーションに影響する「仕事の5要素」を男性20代と50代で比較(リクルートの作成)

   これを見ると、50代男性は、20代男性に比べ、自由な裁量で仕事ができる「自律性」や、仕事の全体を把握できる「タスク完結性」では優れているが、同僚から信頼やアドバイスを得られる「フィードバック」の面でかなり劣っていることがわかる。

   こうしたことが、男性の40代・50代に「働く喜び」の実感が低くなる原因のようだ。

   調査を担当したリクルートHR統括編集長の藤井薫氏はこうコメントしている。

「心配なのが、男性の『働く喜び』の実感状況の実態です。年齢を重ねるほど『働く喜び』は減少し、40代・50代では約3人に1人しか、『働く喜び』を感じていない実態が見えてきたのです。
何が原因なのか。その要因を『モチベーションの要素』と『信頼関係』の観点から分析しました。(中略)上司や同僚からの『フィードバック』の実感値が、男性40代・50代に向けて低下。また、『この職場の同僚は、信頼できる存在であるか』『この職場の上司は、自分を信頼していると思うか』を聞いた『信頼関係』でも、『同僚、上司との信頼関係』は、いずれも男性40代で底となり、『働く喜び』の低さと連関する傾向となりました」
職場の上司や同僚を信頼しよう(写真はイメージ)
職場の上司や同僚を信頼しよう(写真はイメージ)

   そして藤井氏は、

「男性40代・50代は、職場のネットワークから取り残され、『存在と信頼』において孤立しているようにも見えます。こうしたミドル・シニア層の孤立は、変革が不可避な日本社会や企業にとって、大きな課題です。(中略)変革推進のリーダーを『存在と信頼』のネットワークから孤立させない。職場でのエンゲージメント(組織に対する愛着親)のあり方が、『働く喜び』から問われているのではないでしょうか。信じて頼り合うのが信頼。まずはフラットに頼り合うことが、初めの一歩かもしれません」

と、訴えるのだった。

   調査は、2021年12月22日~2021年12月27日、全国の15歳~64歳の就業者7699人にインターネットで行った。

(福田和郎)

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