きょうは50代のRさんがいらっしゃっています。
「コロナ生活も約2年半、3年目がもうすぐ見えてきそうですね。ここ数年でまわりには、首都圏から田舎へと拠点を変えた人や働き方を変えた人がいます。コロナ禍初期は私にも『落ち着いたらあれがしたい、これがしたい』という気持ちがありましたが、慣れてきたせいなのか、自分でこうしたいという気持ちが薄れてきた気がします。今のままでもいいのかなと......変化している人がまわりにいる一方、私は結局何ひとつ変わっていないなと感じています。あまりいい状態とは言えないですよね」
自分軸、他人軸とは?
この2年間のコロナ禍で「コロナ禍で大変だけど、生活はそんなに変わっていない人」、「働き方も住む場所に対する価値観がガラリと変わった人」と大きく2つのパターンに分かれているのではないでしょうか。一時的に働き方が在宅勤務に変わったけれど、また通常の出社に戻ったという話も耳にすることもありますね。
Rさんのまわりで大きく変化していった人たちは「自分軸」を持っていた人かもしれません。自分軸と他人軸を一言でいうと以下の通りです。
・自分軸:自分はこうしたいと自分の意見を持って行動すること
・他人軸:自分の考えよりも他人の考えを優先させること
在宅勤務で通勤時間が減って自分の時間ができたコロナ禍はある意味、「自分を取り戻せるチャンス」だったと思います。
・どんな環境が好きなのか
・どんな働き方が好きなのか
・どんな生活をしたいのか
上記のような自分軸を持って、自分が心地よいと思う環境に自らを持っていけたのかもしれませんね。
しかし、コロナ禍という状態に慣れてしまうと、はじめは「動きたい」と思っていた気持ちも、「まわりも変わっていないから動かなくてもいいかな」とまわりの雰囲気に慣れてしまいやすくなります。Rさんもまさしくこんな状態ではないでしょうか。
コロナ禍に限らず、「自分が心地よいと感じる環境、好きなこと」を大切にしながら過ごすことは必要だと思います。まわりに振り回されない人になるためにも「自分軸」を高めてみましょう。