BYDのEVバス、日本でシェア7割以上
中国・広東省深圳に本社を構えるBYDは、1995年にバッテリーメーカーとして創業。その後、ITエレクトロニクスや自動車などに進出した。
とりわけ自動車では、バッテリーメーカーとして培った技術を生かし、モーターなど基幹部品を自社開発。中国政府が「新エネルギー車」(EV、プラグインハイブリッド車、燃料電池車)と呼ぶ分野では、9年連続で販売台数が中国国内1位となっている。2022年1~6月は世界で64万台を販売した。
BYDはこれまで、EVバスの販売に注力し、2019年時点で世界60か国の300都市に7万台超を販売した実績があるという。
日本でもBYDは15年以降、1回の満充電で200キロ走る小型バス、180キロ走る中型バス、220キロ走る大型バスなどを発売。京阪バス、阪急バス、富士急バスなど全国のバス会社がこれまでに65台採用している。日本全体のEVバスに占めるBYDの割合は7割以上という。
わずか65台でシェア7割というのは、日野自動車やいすゞ自動車がEVバスを生産していないためだが、日本の大手メーカーの出遅れ感は否めない。BYDのEVバスは、日本のバス会社にコストパフォーマンスの高さが支持されているという。