東京外国為替市場 米CPIがカギ握る!?
ドル・円予想レンジ:1ドル=133円50銭~136円50銭
2022年8月5日(金)終値 134円97銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、もみ合いか。
前週のドル円相場は、週末にかけてドルが反発した。ペロシ米下院議長の台湾訪問で米中の関係悪化と地政学リスクが高まり、ドルは一時1ドル=130円台半ばまで売られた。しかし、週末にかけて米国のインフレ懸念が高まり、週末には米国の7月の雇用統計が市場予想を上回ったことで、米国の長期金利も上昇。ドルは一時1ドル=135円台半ばまで買い戻された。
今週のドル円相場は、もみ合いとなりそうだ。米国の7月の雇用統計が市場予想を上回ったことで、インフレ懸念が強まっている半面、米国の景気減速に対する懸念も強い。今後の金融政策を占う点では、10日発表の米国の7月の消費者物価指数(CPI)が大きなカギを握りそうだ。結果次第では、ドルが再び高値を目指す動きになることも考えられ、注意が必要だ。
経済指標は、国内では8日に7月の景気ウォッチャー調査、9日に7月の工作機械受注、10日に7月の企業物価指数、12日にオプションのSQ(特別清算指数)などの発表が予定されている。
海外では、10日に中国の7月の生産者物価指数と消費者物価指数、米国の7月の消費者物価指数などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)