職場でも、家庭でも...「感じがいい人」どこが違うのか?【尾藤克之のオススメ】

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   「周囲の人にいい印象を持ってもらいたい」。そう考えたことは一度や二度ではないはず。ではどうしたら第一印象をよくして、感じのいい人と思ってもらえるのでしょうか?

   感じのいい人には、共通した「言い方」の特徴があります。今回紹介する一冊は、心理学やコーチング理論に基づいた人との距離を縮める「かわいい言い方」を紹介しています。

「なぜか感じがいい人のかわいい言い方」(山崎拓巳 著)サンクチュアリ出版

「感じよく」お誘いを断るテクニックとは

   忙しくて時間が取れないときや、気乗りしないときもあるかもしれません。でも、パーティーイベント、飲み会などのお誘いを受けたときは、できるだけ参加したほうがいいでしょう。誘われるということは、そこに自分にとって有益な「縁」と「ヒント」が隠されているかもしれないからです。行こうかどうしようか迷ったら、参加したほうが得策です。

「事情によって、どうしても参加できないときもあります。そんなときはどんなふうにお断りすれば、相手に感じよく伝わるのでしょうか。なかには『行けない理由』を一生懸命説明しようとする人がいます。相手に対する申し訳ない気持ちがそうさせるのだと思いますが、これはきっと逆効果でしょう。『あなたとの予定よりも、こちらの予定の方が私にとっては価値が上だ』という考えを強調するだけだからです」(山崎さん)
「それよりも一生懸命伝えるべきは『行けなくて残念な気持ち』なのです。行きたかったのに残念です。ああすごく悔しいな。なんでよりによって日程がかぶっちゃっているんだろう。次があったら絶対誘ってください、という具合に。断る残念さを伝えることによって、むしろ関係がよくなったら最高ですね」(同)

山崎さんが提唱する「言い方」はこちら!
〇大人の言い方:こういう理由で行けないのです。
〇かわいい言い方:行けなくてすごく残念です。

知り合いたての人からのお誘いを断るスマートな方法

   知り合いたての人から、お誘いをいただくのも、ありがたいことです。でも、どうしてもその日、参加することができなかったら? そんなときは「残念です」という気持ちを伝える以上に、「誘っていただけてうれしい」という気持ちを伝えたいものです。

「ぼくももちろんお誘いを断られることがあります。ただ、みなさんお忙しくされているので、断られても特に気にするわけではありません。しかし昔、こんな素敵な気配りをしてくれた方がいて、めちゃくちゃ感動したことがあります。パーティー会場に行ってみると、ワインが届いている。『これは?』とたずねると、『先ほど男性の方が来られて、これをヤマザキさんに渡してほしいと』とスタッフさんが言うのです」(山崎さん)
「そのワインには手紙も添えられていました。『ヤマザキさんからお誘いいただいて、うれしかったです。スケジュールが合わず、ワインだけ届けにまいりました』。この心づかいにぼくはとても感動しました。それ以来、ぼくもことあるごとに、誘ってくれたお礼のかわりにワインやお花をお届けするようにしています」(同)

山崎さんが提唱する「言い方」はこちら!
〇大人の言い方:参加できなくて申し訳ありません。
〇かわいい言い方:参加できませんが、お誘いうれしいです。

「この場面あるある~」事例が豊富

   本書はリアリティのある事例が豊富に紹介されています。営業マンなど対人折衝の機会が多い人には、目から鱗ではないかと思います。「この場面あるある~」と感心すること必至です。場面ごとの言い方も解説付きで丁寧に紹介されています。

   さらに、相手の心理を抑えたかなり実践的な内容です。どの言い方も、性別、年齢を問わず使いやすいものばかりですから、今日から使うこともできます。あなたの印象はドンドンよくなっていくことでしょう。職場でも家庭でもおためしください!

(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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