なぜ小室夫妻を英タブロイド紙が追うのか?
小室圭さんと眞子さんに関しては、結婚後にニューヨークに移り住んだ時には、地元米国のメディアや日本メディアもそれなりに取り上げていました。
ところが、デイリー・メール紙が「Mako and her husband have kept a low profile 」(眞子さんと夫はひっそりと暮らしている)と指摘しているように、派手な生活とはほど遠いお二人の姿に、少しずつメディアの関心が薄れていったようです。
そんななか、眞子さんと小室さんのニューヨークでの生活ぶりを地道に発信し続けているのがデイリー・メール紙。最近では、日本のメディアでさえ、「小室夫妻の取材で有名なデイリー・メール紙によると...」と、同紙の報道を二次利用するケースが増えています。
それにしてもなぜ、英国のタブロイド紙が小室夫妻の「おっかけ取材」を続けているのでしょうか?
デイリー・メール紙は、英国で2番目の部数を誇るタブロイド紙です。英国の新聞はいわゆる時事ニュースを扱う一般紙と、ゴシップネタが多いタブロイド紙に分かれていますが、タブロイド紙の部数の方が多い、つまり多くの人に「読まれている」傾向があります。
日本の新聞でイメージすると、全国紙よりも駅の売店で売っている夕刊紙の部数が多い、という感じになり、かなり状況が異なります。
デイリー・メール紙は大衆をターゲットにしていますが、ライバル紙と比較して、「保守的」な読者が多いとされています。王室ネタが大好きな層を顧客に抱えていることから、「小室夫妻ネタ」も一定のファンがいるのでしょう。
これまで、眞子さんのことを、同じく王室を離脱したメーガン妃に例える報道はよく目にしましたが、小室さんと「ジョンジョン」の共通点を指摘したのは、今回のデイリー・メール紙が初めて。英王室や米国名門一族を引き合いに出しながら、人々の関心を引き寄せようとする術に、「この手があったか!」と新鮮な驚きを感じました。
それでは、「今週のニュースな英語」は「Third time's the charm」(3度目の正直)を取り上げます。こういったフレーズをタイミングよく使えると、センスが良い印象を与えます。ぜひ、覚えておきましょう。
I pass the exam!Third time's the charm, you know!
(試験に受かった!3度目の正直だね)
Third time's the charm for Ohtani Shohei
(大谷翔平選手にとって、3度目の正直だ)
Third time's the charm for our company
(我々の会社にとって、3度目の正直だ)
「Third time's the charm」は、「2回は失敗してもあきらめずに3度目の挑戦をしよう」という前向きなフレーズです。
英語でも同じ表現があるのは、2回続けて失敗するとあきらめてしまう人が多いということでしょうか。あんなにキラキラと輝いていた「ジョンジョン」も失敗の過去があったとは...。思いがけず、英タブロイド紙から「あきらめない勇気」を学びました。
(井津川倫子)