きょうは50代のOさんがいらっしゃっています。
「人生100年時代と言いますが、この先の人生あれこれしたいといった夢はなく、できるだけ長く会社員として働き続けたいと思っています。旅行に行ったり、趣味にお金を使ったりするだけで十分幸せなんですよね。欲がないねと言われますが、それでもいいのかなと思っています」
「仕事をもらえる人」を目指してみる
Oさんが雇用延長する頃には、まわりの社員はほとんど歳下になっていますよね。おそらく、かつての歳下の部下などから、仕事を割り振られるようになるのではないでしょうか。
現在、雇用延長している人から聞いた話ですが、雇用延長している人も二極化していて、「楽しく仕事をしている人」、「やることがなくてやる気を無くしている人」に分かれていることもあるそうです。仕事の割り振られ方、仕事量に差が出てしまうんですね。
せっかく雇用延長するならば、「仕事がもらえる」人でいたいものです。もちろん、能力の違いによって仕事量に差がでることもありますが、「仕事を頼みやすい人であるかどうか」もポイントとなりそうですね。では、「仕事がもらえる人」とはどんな人でしょうか。
正論をぶつけてこない人
相手の言っている内容が間違っていたとしても、真っ向から「否定」をしたり、正論を押し付けたりすると、「この人苦手だな、なるべく付き合いたくない」と思われてしまいます。
そこで、相手と戦わない気持ちで向き合ってみましょう。
正論を押し付けてしまっては、相手のメンツが潰れてしまうこともあります。自分の失敗談を加えながら、「そんな発想の仕方もあるんだね、勉強になった。私は別の角度から考えてこんな考えもしてみたよ」などと伝えていくと話が丸く収まりやすくなるのではないでしょうか。
しっかり会話ができることで、何か問題が起きた時にはアドバイス役として助言を求められたり、プロジェクトの一員としてアサインされたりと声がかかりやすくなっていきます。
おそらくOさんは普段から「戦っていない」と思いますが、自分の意見を通そうとし過ぎないようにぜひ気をつけてみてくださいね。Oさんが歳上であることに対しても多少は気を遣われることもあるので、話しやすい人である努力も必要ですね。
また、正論をぶつけてくる人や自己中心的な人など、苦手な人がいた場合にも「波風立たないようにやり過ごす」ことも長い会社員人生には必要なのかもしれません。
欲がなくても気持ちは未来に向いてみよう!
仕事、私生活に対しての欲がなくても、ぜひ気持ちは前向きに過ごしてみましょう。
20~40代に比べると、だんだんと気力も体力も衰えますし、仕事に対して「攻めの姿勢」が減ってくるかもしれません。しかしながら今のままで、これまでの経験だけで雇用延長期間をやり過ごそうと思うのは、あまりおすすめではありません。
会社という組織の一員なので、雇用延長したとしても、会社に貢献していかなくてはならないですよね。「あの頃はこのやり方でうまくいった」と昔のやり方にこだわっていると、いくらOさんが話やすい、仕事を頼みやすい人になったとしても、仕事がもらえなくなってしまいます。
長い会社員人生を送るのならば、楽しくやりがいを持って、仕事に取り組みたいのではないでしょうか。
人生100年時代、いろんな形の「幸せ」があると思います。Oさんは長い会社員生活を続けるために「戦わない勇気」を持った働き方を試してみてくださいね。
(ひろ子ママ)