中韓からの調達&自主開発に乗り出したテスラ
だが、当のテスラは中韓メーカーからも電池の調達を始めており、さらに自主開発にまで乗り出した。ツイッターの買収を表明して撤回するような、常識を超越した行動を取るマスク氏が、パナソニックHDを今後も調達先として考えるか否かは未知数だ。
パナソニックHDの大型投資と言えば、プラズマテレビの生産に突き進んだ結果、2012年3月期に7000億円を超える巨額の最終赤字に落ち込んだ一件が記憶に新しい。
新たな収益の柱にしようと社運を懸けている車載電池ではあるが、需要拡大は確実であっても収益事業として失敗すれば、それこそプラズマテレビの二の舞になりかねない。
今回の投資決定は、パナソニックHDの今後の浮沈に関わるほど重大だ。
(ジャーナリスト 済田経夫)