自動運転のバスや、物流ロボットも
ZMP World 2022では、歩行速ロボ3兄弟のほかにも、無人自動運転バス「RoboCar(R) Mini EV Bus」やその新ソリューション、無人けん引車「CarriRo(R) Tractor 5T」などの発表も行われた。
まず、無人自動運転小型EVバス「RoboCar Mini EV Bus」は、2018年から空港制限区域内を中心に実証実験を積み重ねてきた自動運転レベル4対応のバス。自動運転レベル4というのは、運転手は運転操作を必要としないのが特徴だ。
「RoboCar Mini EV Bus」は、高精度3D MAPの作成や各走行環境によるセーフティーアセスメントが完了できると、無人自動運転の導入につながっていくということだ。
そして、最大可搬重量が5トンの無人けん引車「CarriRo Tractor 5T」も注目を集める製品だ。「CarriRo Tractor 5T」は「レーザー誘導方式」を採用しているため、路面への誘導ガイドの設置工事が不要となり、簡単にルート設置や変更が可能だという。無人フォークリフトとの連携でパレット搬送の完全無人化を実現できるそうだ。5トンの余裕が、物流の可能性を広げてくれると期待が寄せられている。
このほかにも、ZMP World 2022では、病院で医療機器の搬送を自動化する新型ロボットなどの発表も行われるなど、同社の幅広い研究開発や製品化情報が発表された。
高度な技術や最先端のセンサーを積んだロボットは、イメージ的にはクールで冷たい感じがしてしまうものだ。
だが、イベントでの発表を見ていて感じた印象は、同社のロボットや乗り物はかわいらしさもまとっていたこと。技術を生かしていくためには、インターフェイスも重要なファクターであることを改めて実感したイベントだった。
なお、J-CASTニュース会社ウォッチでは、冒頭で紹介した「EYECAN」の開発のきっかけなどについて、ZMP社長・谷口恒さんに話を聞きました。
ぜひ<初めて行く場所も、これなら安心...視覚障がいの方、期待のアプリ「EYECAN」開発秘話 ポイントは自動運転技術【前編】/ZMP社長・谷口恒さんに聞く>もご覧ください。