「LINEマンガ」と「ピッコマ」が2強...他を引き離す
MMD研究所の調査は、スマホやタブレット、パソコンを所有する全国の6782人が対象。
まず、「コミックアプリ・サービスを利用したことがあるか」を聞いた。「ある」と回答したのは35.6%となり、性別年代別で見ると、最も利用経験の割合が高かったのは女性10代(68.2%)だった。次いで、女性20代(56.7%)、男性10代(54.8%)と続いた。シニア層でも、男性60代(11.5%)、女性60代(10.9%)と、1割強の利用者がいることが目を引く=図表1参照。
コミックアプリを利用したことがあると回答した2416人に、利用したことがあるサービスを聞くと(複数回答可)、「LINEマンガ」(41.9%)と「ピッコマ」(37.3%)の2強が他を引き離した。次いで「少年ジャンプ+」(23.4%)、「めちゃコミック」(22.7%)、「コミックシーモア」(23.4%)が続く=図表2参照。
さらにコミックアプリ利用者に、サービスへの課金経験を聞くと、46.2%が「課金したことがある」と答えた。最も課金経験の割合が高いのは、男性20代(59.8%)で、次いで男性30代(55.4%)、男性40代(52.8%)と続く。全体的に男性のほうが、女性より課金経験の割合が高い=図表3参照。
興味深いのは、利用経験率が最も高い女性10代の課金経験率が21.6%と、最も低かったことだ。男性10代(42.9%)と比べたら、約2分の1である。女の子は男の子よりシッカリしている、ということだろうか=再び、図表3参照。
また、コミックアプリ・サービス別で課金経験の割合を見ると、ebookjapan(52.2%)で最も高く、コミックシーモア(45.3%)、Renta!(41.9%)、めちゃコミック(39.0%)が上位にならんだ=図表4参照。「LINEマンガ」(22.4%)と「ピッコマ」(24.1%)の2強の倍近い課金経験割合である。もっと読みたくなる作品ラインアップで稼ぐビジネスモデルを確立しているようだ。