楽天、アマゾンも取り組み強化...競争は一段と激しく
消費者がネット通販で重視する配送についても力を入れる。
ZHDは2020年にヤマトHDと業務提携し、配送時間を短縮するために、商品をヤマト運輸の倉庫に預ける仕組みを強化している。
注文当日から翌々日までに配送する出品者に付与する「優良配送」アイコンをヤフーショッピングの検索結果にも表示させるなど、ユーザーに訴求するほか、出店者に対する還元強化などで、配送サービスの質の向上を図る。
ただ、ライバルの楽天やアマゾンも、さまざまな手を打っている。
楽天は「楽天市場」と「楽天西友ネットスーパー」、「楽天ビューティ」など、ネット通販サービス間で会員の横断利用の拡大に加え、スーパーや百貨店などの実店舗とネット通販をつなぐ戦略に本腰を入れる。
アマゾンジャパンも、商品の在庫管理から梱包、配送、顧客対応サービスまでを中小規模の出店者に丸ごと支援のパッケージを提供する取り組みなどを強化している。
各社の品ぞろえやサービスを巡る競争は一段と激しくなるのは必至で、ヤフーが、楽天とアマゾンという2強をどこまで追い上げられるか、秋の統合の効果が注目される。(ジャーナリスト 済田経夫)