職場の「叱責」問題PART2、上司はパワハラのそしりを恐れず、部下の成長のために叱りたい...8割が大事にする「叱り方」シチュエーション

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30代男性の5割以上、「パワハラだと思われそうで指導しづらい」

   それなのになぜ、「叱る上司」が少数派なのだろうか。

   そこで、「部下にパワハラだと思われそうで、指導しづらいと感じることはあるか」と聞いてみた。すると、「よくある」「時々ある」を合わせて、「パワハラだと思われそうで指導しづらい」と感じる人が各年代で3割を超えた=図表3参照。とくに30代男性では52.0%と5割以上。30代女性も48.0%、40代女性も47.7%と半数近くに達した。

(図表3)部下にパワハラだと思われそうで、指導しづらいと感じることがあるか(アスマークの作成)
(図表3)部下にパワハラだと思われそうで、指導しづらいと感じることがあるか(アスマークの作成)

   パワハラだと思われそうで指導しづらいと感じることは「ない」という回答も多数ある一方で、パワハラだと思われそうで叱るのを躊躇してしまう人がかなりいることがわかった。自信をもって部下をスムーズに指導するためには、パワハラになる叱り方・ならない叱り方の知識やスキルを身につけることが求められる。

   さらに、叱ることに対する不安心理を探るために、「『あの時、叱らなければよかった』と実際に思ったケースはあるか」と聞いた。全体的に「ない」という回答が多数派だが、「ある」と答えた人が一番多かったのは50代女性で33.3%、次に40代女性の31.8%と続いた=図表4参照

(図表4)「あの時、叱らなければよかった」と実際に思ってケースはあるか(アスマークの作成)
(図表4)「あの時、叱らなければよかった」と実際に思ってケースはあるか(アスマークの作成)

   40、50代の女性には「叱らなければよかった」と後悔するケースがやや多い傾向がみられた。しかし、興味深いことに、後悔することは「ない」と答えた人で一番多かったのは30代女性(76.0%)でもある=図表4参照。みんな、ときには失敗もしながら「叱り方」を模索して、管理職として成長を続けていくようだ。

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