止まらぬ円安進行で買った! ヤマハ発動機【企業分析バトル 北海道大学 チーム・ヒゲペンギンズ】

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   こんにちは! 北海道大学金融研究会 チーム・ヒゲペンギンズの中村風五です。2022年7月14日、円が1米ドル=139円台に下落しました。1998年9月以来およそ24年ぶりの安値更新ということで、「円安」を十分考慮して銘柄を選んでいきたいと思います。この円安の流れに乗って、さらに攻めていきます。

   今回購入する銘柄は、東証プライム市場に上場する「ヤマハ発動機」(7272)です。

  • 円安が追い風 ヤマハ発動機株を買った!(画像は、ヤマハ発動機のホームページより)
    円安が追い風 ヤマハ発動機株を買った!(画像は、ヤマハ発動機のホームページより)
  • 円安が追い風 ヤマハ発動機株を買った!(画像は、ヤマハ発動機のホームページより)

ヤマハ発動機を買ったワケ

   「ヤマハ発動機」は、静岡県磐田市に本社を構える二輪で世界2位の輸送機器大手です。ヤマハ発動機を買うことにした理由は、円安が追い風となる輸出企業だから、業績が好調だから、そして、割安感があるからです。それぞれの投資理由を説明していきます。

   ・理由1:進行中の円安が追い風となる輸出企業だから

   一つ目は、進行中の円安が追い風となることです。ヤマハ発動機は、海外売上高比率が91.27%となっています。この割合から輸出企業に分類できるため、円安が追い風だと考えられます。

   ● 売上高構成比(連結ベース)

   - エリア別 -

2021年12月期(ヤマハ発動機のホームページより)
2021年12月期(ヤマハ発動機のホームページより)

   ・理由2:業績が好調だから

   次の投資理由は業績が好調であることです。ヤマハ発動機は、第1四半期(2022年1月1日から2022年3月31日まで)に売上高が前期から8.5%の増収でした。円安が進んだことから、さらなる業績の改善が期待できます。

競合企業と比べて高い割安感

   ・理由3:比較的割安感があるから

   最後に「割安感」ですが、PER(株価収益率)とROE(自己資本利益率)の比較から、ヤマハ発動機が割安と判断しました。競合企業の本田技研工業やスズキのPERはそれぞれ8.1、15.6なのに対し、ヤマハ発動機は6.5と低く株価は比較的割安です。またROEについては、本田技研工業が6.8%、スズキが8.5%なのに対し、ヤマハ発動機は17.3%と、投資額を利益に変換している効率が高いことがわかります。

   このように、「輸出企業」で「業績が好調」、しかも「割安」という理由から、今回はヤマハ発動機を購入します。

   損切りラインを2100円程度に設定し、200株の買い判断としました。第2四半期の決算(2022年8月5日発表)の結果によって追加購入、あるいは手仕舞いします。

   ヤマハ発動機(7272)

年初来最高値(2022年1月7日)   2997.0円
年初来最安値(2022年3月8日)   2170.0円
購入時の株価(2022年7月16日終値)  2458円
取得株数 200株
投資額   49万1600円

   プロフィール

中村 風五(なかむら・ふうご)
中村 風五(なかむら・ふうご)
北海道大学工学部3年
趣味は、バスケットボール、登山、熱力学、読書。挑戦することが好きです。株式投資、積立を取引していますが、「なんとなく」良い銘柄しかわからず苦戦中。株式投資のリターンを増やせるようになりたいです。企業分析バトルを機に全力で企業の分析をやっていきたいと思っています。
伊豆 匠吾(いず・しょうご)
伊豆 匠吾(いず・しょうご)
北海道大学総合教育部総合理系1年
北海道大学金融研究会に所属し、自分が儲けられる手段を必死になって探している。趣味は花札、ルービックキューブ、ペンギン鑑賞などなど。企業分析バトルを、勉強した知識の実践の場としたい。よりよい分析を目指して頑張ります。
企業分析バトル(株式投資)大学対抗戦 競技ルール
・月200万円の投資金額を上限に、銘柄(企業)を選び分析するバーチャル投資とする。
・投資対象は、国内上場企業の現物取引。
・株式の売買価格は任意の時間の価格とする。
・競技期間は6か月。順位は、投資した銘柄(企業)の運用・売買で得た6か月の合計の利益額で決める。

学生投資連合USIC 「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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