東京株式市場の日経平均株価が、ようやく落ち着いてきたようだ。先週(2022年7月18日週)までに3週続伸。2万8000円台を視界に入れた。当面のターゲットは6月9日の2万8389円。
けん引するのは米国株。引き続き日米の金利差は気になるところだが、ドル円相場は米国の大幅利上げの拡大観測が後退したことに加えて、米国の企業決算が好調だったことで、米国株が上昇した。7月26、27日のFOMC(米連邦公開市場委員会)やIT大手、GAFAMの決算発表からは目が離せない。
どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 注目される米GAFAMの決算発表
日経平均株価予想レンジ:2万7000円~2万8500円
2022年7月22日(金) 終値 2万7914円66銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、2万8000円台乗せを試す動きか。
前週の東京株式市場の日経平均株価は7日続伸し、3週続伸となり、2万7000円を大幅に上回った。米国の大幅利上げ観測が後退したことに加え、米国の企業決算が好調だったことで、米国株が上昇したことが日経平均株価の上昇をけん引した。
今週の日経平均株価は、2万8000円台乗せを試す動きが見られそうだ。目先のターゲットは6月9日の2万8389円で、これを上回る可能性もありそうだ。
最大の注目は26、27日のFOMC(米連邦公開市場委員会)。0.75%の利上げは相場に織り込まれているが、それ以上の利上げ幅となれば、波乱要因となる。また、FOMC通過で、相場にどのような動き出るのかは注目だ。
また、米IT大手5社「GAFAM」、アルファベット、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)、アップル、アマゾンの決算発表は集中する。米国の株式市場に与える影響が大きいだけに、注意が必要だ。
東京外国為替市場 FOMC、0.75%の追加利上げの可能性
ドル・円予想レンジ:1ドル=135円00銭~138円00銭
2022年7月22日(金)終値 136円05銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きか。
前週のドル円相場は、ドルが下落した。米国の利上げ幅拡大観測を材料に、一時は1ドル=139円手前までドルが買われる局面があったが、利上げ幅の拡大観測が後退し、米長期金利が低下、米国景気の後退懸念も強まり、ドルは1ドル=135円半ばまで下落した。
今週のドル円相場は、ドルが底堅い動きとなりそうだ。米国の利上げ幅拡大観測は後退しているものの、26、27日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では0.75%の追加利上げの可能性が高い。FOMCの通過で、ドルの一段の買い材料がなくなる可能性はあるが、日米の金利差の拡大に変わりはなく、ドルが大きく売り込まれる可能性は低そうだ。28日発表予定の米国の4~6月期GDP(国内総生産)速報値は、ドル円相場に与える影響が大きいだけに注目だ。
経済指標は、国内では26日に日本銀行の金融政策決定会合議事要旨(6月16、17日開催分)の発表。27日に5月の景気動向指数(改定値)、29日に6月の完全失業率と有効求人倍率、鉱工業生産、日銀金融政策決定会合の「主な意見」(7月20、21日開催分)などの発表が予定されている。
海外では、26日にFOMC(米連邦公開市場委員会、27日まで)、米国の7月のCB消費者信頼感指数と6月の新築住宅販売件数、27日にFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長会見、米国の6月の耐久財受注、28日に米国の4~6月期GDP(国内総生産)速報値、29日に米国の6月の個人所得と個人支出などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)