東京外国為替市場 FOMC、0.75%の追加利上げの可能性
ドル・円予想レンジ:1ドル=135円00銭~138円00銭
2022年7月22日(金)終値 136円05銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きか。
前週のドル円相場は、ドルが下落した。米国の利上げ幅拡大観測を材料に、一時は1ドル=139円手前までドルが買われる局面があったが、利上げ幅の拡大観測が後退し、米長期金利が低下、米国景気の後退懸念も強まり、ドルは1ドル=135円半ばまで下落した。
今週のドル円相場は、ドルが底堅い動きとなりそうだ。米国の利上げ幅拡大観測は後退しているものの、26、27日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では0.75%の追加利上げの可能性が高い。FOMCの通過で、ドルの一段の買い材料がなくなる可能性はあるが、日米の金利差の拡大に変わりはなく、ドルが大きく売り込まれる可能性は低そうだ。28日発表予定の米国の4~6月期GDP(国内総生産)速報値は、ドル円相場に与える影響が大きいだけに注目だ。
経済指標は、国内では26日に日本銀行の金融政策決定会合議事要旨(6月16、17日開催分)の発表。27日に5月の景気動向指数(改定値)、29日に6月の完全失業率と有効求人倍率、鉱工業生産、日銀金融政策決定会合の「主な意見」(7月20、21日開催分)などの発表が予定されている。
海外では、26日にFOMC(米連邦公開市場委員会、27日まで)、米国の7月のCB消費者信頼感指数と6月の新築住宅販売件数、27日にFRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長会見、米国の6月の耐久財受注、28日に米国の4~6月期GDP(国内総生産)速報値、29日に米国の6月の個人所得と個人支出などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)