あなたにも「力ずく」がないか、よくよく省みてほしい
とくに組織のリーダーや管理者は注意が必要でしょう。
そもそもロシアのウクライナ侵攻は、リーダーの乱暴な判断によってはじめられたものです。仮に、それは間違った判断であると思いつつ見守っていたとしても、「力づく」が容認され、まかり通っていることに、同じリーダーとして知らず知らずのうちに影響を受けている可能性は否定できないと思うのです。
たとえば、社内で有無を言わさず自身の考えを押し通したり、ビジネスにおいて相手の意向を汲むことなく折衝をすすめたり、あるいは、部下に対してパワハラまがい指示をしていたり...。
最近の自分に「力ずく」に近いような行動がないか、よくよく省みる必要があるでしょう。この手の話は自身では認識のない場合も多いので、周囲の人に最近の自分について「力づく」になっていることはないか、聞いてみるのがいいかもしれません。
21世紀の今、世界指折りの大国が他国に戦争を仕掛けるなどということ自体が暴力を正当化しかねない異常な行動に違いなく、それが世の中に与える悪影響は計り知れないものがあるのです。そのことを我々一人ひとりがもっと強く意識するべきなのではないかと、安倍元首相の狙撃・暗殺事件は物語っているように思えてなりません。
リーダーの皆さんには、今回の事件を不幸な他人事で通り過ぎることなく、ぜひとも自分事として受け止めて欲しいと思った次第です。
(大関暁夫)