給与をデジタルでもらいたい人は10代男性が最多
MMD研究所の調査は、全国の男女6080人が対象。まず「給与デジタル払い」という言葉を知っているかどうか聞いたところ、「知っており、内容を理解している」が23.5%、「言葉を聞いたことがあるが、内容は知らない」が28.5%、「知らない」が48.0%となり、認知度は52.0%だった=図表1参照。
これを性別年代別で見ると、「知っており、内容を理解している」という回答が最も多かったのは女性30代(33.3%)で、次いで男性30代(32.7%)、女性20代(31.6%)、男性10代(28.2%)と続いた。女性のほうが全体的に「よく知っている」割合が高いようだ。
次に、調査対象者全員に「給与デジタル払い」の仕組みを説明したうえで、利用したいかどうか聞くと、「利用したい」が11.2%、「やや利用したい」が22.4%と合わせて約3割の33.6%が利用意向を示した=図表2参照。
これを性別年代別でみると、利用したい人が最も多かったのは10代の男性(58.8%)で、次いで20代女性(47.4%)、30代女性(47.3%)となった。男女とも年齢が低いほど利用したいという人が多くなる傾向がある。
「給与デジタル払い」を利用したいと答えた2042人に、給与デジタル払いが解禁された場合に受け取りたい給与の種類(複数回答可)を聞くと、「すべての給与」(41.8%)が最も多く、次いで「交通費や出張費、仮払金など経費」(34.4%)、「ボーナスやインセンティブなど賞与」(30.8%)となった=図表3参照。