東京外国為替市場 FOMC、一段の利上げ実施か?
ドル・円予想レンジ:1ドル=137円00銭~141円00銭
2022年7月15日(金)終値 138円53銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが1ドル=140円乗せを試す展開か。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。13日に発表された6月の米CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回ったことで、米利上げ観測が強まり、一時1ドル=139円半ばまでドルが買われ、1998年9月以来のドル高となった。
今週のドル円相場は、ドルが1ドル=140円乗せを試す展開となりそうだ。7月26、27日のFOMC(米連邦市場委員会)で一段の利上げが実施される可能性は高く、日米の金利差によるドル買い・円売りの動きが継続するだろう。
米国経済指標の結果次第では、利上げ幅の拡大の思惑が強まるため、注意が必要だ。12日の鈴木俊一財務相とイエレン米財務長官との会談、16日のG20(20か国・地域)財務相・中央銀行総裁会議でも、有効な円安対策を打ち出すことができなかったため、ドル高・円安の流れはしばらく続きそうだ。
経済指標は、国内では20日に日本銀行の金融政策決定会合(21日まで)、21日に日銀の黒田東彦総裁会見、6月の貿易収支、22日に6月の全国消費者物価指数などの発表が予定されている。
海外では、19日に米国の6月の住宅着工件数、20日に米国の6月の中古住宅販売、21日にECB(欧州中央銀行)定例理事会、米国の6月の景気先行指数などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)