インドネシアのバリ島で開かれていたG20(20か国・地域)財務相・中央銀行総裁会議が、有効な円安対策を打ち出すことができないまま、2022年7月16日に閉幕した。円安ドル高の流れはまだまだ続きそうで、1ドル=140円台は目前だ。
7月26、27日にはFOMC(米連邦市場委員会)が開催される。思惑がからみ、気が抜けない状況が続く。どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!
東京株式市場 再び2万7000円乗せ試す展開か
日経平均株価予想レンジ:2万6400円~2万7500円
2022年7月15日(金) 終値 2万6788円47銭
今週の東京株式市場の日経平均株価は、2万7000円乗せを試す動きか。
前週の東京株式市場の日経平均株価は、続伸した。米ニューヨーク株式市場のダウ平均株価が下落しても、日経平均株価は上昇するという動きが続いた。ただ、一時は2万7000円を回復する局面もあったが、定着できなかった。
今週の日経平均株価は、再び2万7000円乗せを試す動きとなりそうだ。ただ、上値も重く、大きな上昇は期待薄。米ダウ平均株価との連動性は薄れているとはいえ、市場のテーマは米国を中心とした景気動向と金利動向が握っている。その点では引き続き、米国の経済指標には注目。21日にはECB(欧州中央銀行)の定例理事会が開催され、利上げが実施される可能性がある。日本との金利差の拡大を材料に円安が加速する可能性もあり、注意が必要だ。