1年間売上ゼロでも事業継続できる資金を
スタートアップを設立するのであれば、自己資金、借入、ベンチャーキャピタルなどからの調達も含めて、1年間程度は売上がゼロでも事業が継続できるような資金を用意したい。生活のための資金とは別に、資本金は最低300万円程度あった方がいいという。
バックオフィスについては、簡素化、クラウド化、外注化を限界まで進め、コスト削減と効率化を図るべきだ、としている。
導入したい便利なITツールとして、文書などデータを共有するGoogle Driveなど、コミュニケーションツールのSlackなど、クラウド型会計ソフト、クラウド型経費精算システム、クラウド型契約サービスなどを挙げている。
会社の登記について、近い将来にベンチャーキャピタルからの出資を見込んでいる場合は、最初から株式会社として設立することを勧めている。
設立作業も、司法書士に外注するといい。時間もかかりミスも起きやすいので、自分でやるメリットはまったくないという。実費を除いて1万円程度、2週間くらいで代行してくれる。
設立後は、税務署、都道府県税事務所・市区町村役所、労働基準監督署、ハローワーク、年金事務所、許認可の必要な事業についてそれぞれの監督官庁に各種手続書類を提出する。これも自分でやると時間がかかるので、代行業者の利用を勧めている。