会話が止まって、話しかける言葉がないとき...このテクは使えます!【尾藤克之のオススメ】

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倒置法をご存じですか?

   もう一つ、簡単で誰でも使えるテクをお教えしましょう。倒置法という表現法があります。単純なものとしては「早く行こうよ」を倒置法に変換すると、「行こうよ、早く」になります。あるいは、「今日はいい天気だね」は「いい天気だね。今日は」になります。

   倒置法は、私たちが仕事で使うことができます。たとえば、仕事で話す相手がプロ野球チーム「ヤクルトスワローズ」のファンだったとしましょう。打ち合わせには雑談から入ることが多いですが、次のように話すのです。

【倒置法のケースA】
自分「よかったですね!」
相手「ん?......」
自分「スワローズが勝って!」
相手「あー、そうですね(笑)」
【倒置法のケースB】
自分「すごいですね!」
相手「ん?......」
自分「村上のホームラン凄かったですね!」
相手「あー、そうですね(笑)」
【倒置法のケースC】
自分「やりましたね!」
相手「ん?......」
自分「高津監督の采配にはしびれました!」
相手「あー、そうですね(笑)」

   相手は「そうですね」としか答えようがありません。肯定的な言葉「そうですね」を引き出せるのですから、効果があると言っても間違いはないでしょう。もちろん、野球以外でも使えます。今日の天気について「よかったですね。晴れて」。先輩が見ているドラマについて「感動しました。昨日のドラマ」など。

   過剰にやると、効果を失ってしまいますが、適量なら問題ないでしょう。くれぐれも「使用上の注意」をお忘れなく。1回の打ち合わせにつき1~2回が理想です。

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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