「年収700万円の妻が出世を捨てようとしています。どうしたら翻意できるでしょうか」という夫の投稿が炎上している。
金融機関総合職の有能な妻は、管理職への昇格が期待されていた。しかし、妻は「鬱(うつ)になりたくない」と拒否。それが年収500万円の夫にはもったいない。夫は妻を、自信を失くす「インポスター症候群」と思っているからだ。
この投稿には「妻の稼ぎに乗っかる気?自分が出世すれば?」と批判が殺到している。夫には共感の余地がないのか、専門家の判断は?
出世が大事か、プレイヤーでい続けることが大事か
<「もったいない。年収700万円の妻が出世を拒否!」妻より収入低いという夫の投稿が炎上...「妻の稼ぎに乗っかる気?」批判殺到、専門家の判断は?(1)>および<「もったいない。年収700万円の妻が出世を拒否!」妻より収入低いという夫の投稿が炎上...「妻の稼ぎに乗っかる気?」批判殺到、専門家の判断は?(2)>の続きです。
――回答者の中には銀行員もおり、金融機関で女性がキャリアを積むことがいかに大変か説明する人もいました。また、高齢男性の中には「出世することだけがすべてではない。好きなことをやってきた男が一番生き生きとしている」という仕事観を述べる人もいましたね。
川上敬太郎さん「それは出世することが必ずしも幸せとは限らないという視点もある、と投稿者さんに伝えようとする真摯なアドバイスだと思います。もちろん、出世することが一番大事だと考える人もいると思いますが、プレイヤーとして仕事するほうが、充実感が得られて成果も出せるという人もいます。それはどちらが正しいと一概に決められることではなく、仕事に何を求めるかは人それぞれだということなのだと思います。
ただその一方、本当の希望というのは自分でもなかなかわかりづらいものです。価値観は一つではない、という前提に立った上で、妻の本当の希望はどこにあるのか、何がベストなのかを、投稿者は一緒になって考えるというスタンスが大切なのではないでしょうか」