今後、ライバルメーカーの値上げも必至?
2月下旬のロシアによるウクライナ侵攻を受け、世界的に一段とインフレが加速するとの懸念が高まり、タイヤ価格がさらに上昇することになった。
前述の通り、ブリヂストンが6月、国内の市販用タイヤの9月値上げを発表したのだ。同社は「ウクライナ情勢の緊迫化を背景とした原油価格の高騰はさらに進行しており、タイヤ原材料価格に加え、生産・供給に関わるエネルギー費にも大きな影響を与えている。これらの状況を踏まえ、今回の決定となった」と説明している。
住友ゴム、横浜ゴムなどライバルメーカーの値上げも必至だ。春の値上げの際の販売動向を参考にすると、秋の値上げ前の8月に向け、7月から再び駆け込み需要の特需が起きる可能性もありそうだ。(ジャーナリスト 済田経夫)