東京外国為替市場 米国の6月の消費者物価指数に注目
ドル・円予想レンジ:1ドル=134円50銭~137円50銭
2022年7月8日(金)終値 136円08銭
今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きか。
前週のドル円相場は、ドルが上昇した。米国の景気後退を懸念し、一時1ドル=134円台後半までドルが売られる局面もあったが、米国の利上げ政策の継続と日米の金利差拡大観測を背景に、ドルは1ドル=135円半ばまで上昇した。
今週のドル円相場は、ドルが底堅い動きになりそうだ。日米の金利差拡大という構図に変化はなく、ドル買い需要は引き続き強い。
ただ、今週は米国で多くの経済指標の発表があり、その結果次第では相場が乱高下する可能性があるため、注意が必要だ。特に、13日の米国の6月の消費者物価指数が市場予想を上回ると、一段の利上げ観測が強まり、ドル買い材料となるのか、それとも米国景気の悪化懸念が強まり、ドル売り材料となるのかに注目したい。
経済指標は、国内では11日に5月の機械受注、6月の工作機械受注、12日に6月の企業物価指数などの発表が予定されている。
海外では、13日に中国の6月の貿易収支、米国の6月の消費者物価指数と米国地区連銀経済報告(ベージュブック)、14日に米国の6月の卸売物価指数、15日には中国の4~6月期GDP(国内総生産)と、6月の鉱工業生産と小売売上高、固定資産投資、米国の6月の小売売上高と鉱工業生産、G20財務相・中央銀行総裁会議(16日まで)などの発表が予定されている。
(鷲尾香一)