「フリーランス、40歳の壁」とは?
フリーランスというと、自分の好きなように働くことを選んだ人たち、というイメージがあるが、なかには「会社員という働き方がなじまなかった人」もいる。漫画原作者、編集者の竹熊健太郎さんは、そんな「フリーランスにならざるを得ない人」を取り上げた「フリーランス、40歳の壁」という著書がある。
「40歳の壁」とは、「依頼元が年下になっていくことで仕事が振られづらくなる」ことによって、仕事が減っていくことを指している。竹熊さんの知り合いで成功しているフリーランスは、たいてい30代でベストセラーや、なんらかの賞を受賞した作品といった「自分の代表作」をつくっているという。そうすると、だいたい10年は食べていけるようになるとも。「自分の得意目録を持つことが生存確率を高める」と話している。
本書ではほかに、税理士の大河内薫さんがフリーランスのセルフブランディングについて、メディアアーティストの市原えつこさんがメンタルの調子の保ち方について、ライターの永井勇成さんが大きな病気になったときの対応について話すなど、フリーランスの具体的な悩みの相談に乗っている。
(渡辺淳悦)
「フリーランスの進路相談室」
Workship MAGAZINE監修・協力
KADOKAWA
1650円(税込)