活況!中国のEC商戦 スマホやゲーム機、日用品に中国ブランドの化粧品も「大量買い」!【馬医金満のマネー通信】

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   みなさん、こんにちは。馬医金満です。

   中国のEC商戦が活況です。中国のネット通販2位、京東集団(JDドットコム)は、中国国内最大級のネット通販セール「6.18セール」において、取扱高が3793億元(約7兆6000億円)と過去最高を更新したと発表しました。

  • 中国のEC商戦が活況を呈している(写真はイメージ)
    中国のEC商戦が活況を呈している(写真はイメージ)
  • 中国のEC商戦が活況を呈している(写真はイメージ)

中国の地方政府がセールに「消費券」を補助

   まず中国でのEC業界全体の慣習として、記念日のようなものを設けて代替的なキャンペーンを行うことがあります。このようなキャンペーンを始めたのは最大手のアリババで、11月11日が独身を意味する数字の「1」が並ぶことから「独身の日」と呼ばれています。

   そのアリババは2021年?の商品取扱額が、キャンペーン開始後の11日間で5403億元(約9兆6400億円)と、前年の4982億元を上回り過去最高となっています。

   一方で今回の「6.18セール」は、京東が中国首位のアリババ集団に対抗して2010年ごろから本格的に始めたセールで、昨年は5月31日20時から6月18日まで実施しました。6月1日午前0時に始めた今年は、前年に比べて取扱高は1割増える結果となりました。

   今年はセールの開始前後まで中国の消費の中心地である上海市が一時期ロックダウン(都市封鎖)となり、北京市も飲食店の店内営業が停止に追い込まれるという、ふだんと違う状況で、なおかつ消費動向を映す小売売上高は5月まで3か月連続で前年実績を下回ったため、注目が集まっていました。

   面白いのは中国の地方政府が重点的に補助を行ったことです。具体的には、悪化した景気のテコ入れを狙って今回のセールにあわせて消費券を発行しました。京東では全国15都市が発行した消費券の利用が可能で、利用可能な地域の大部分で購入額が消費券の10倍を超えたとしています。

   具体的に商品の売れ筋をみると、リベンジ消費や節約志向の傾向が出ていると言われています。中国メディアによると、京東のセールでは小米(シャオミ)などのスマートフォンやゲーム機などの販売が好調で、さらには日用品や割安な中国ブランドの化粧品も「大量買い」が起きたといいます。

   来年以降のECキャンペーンについても注目ですね。

   では、また!(馬医金満)

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