海外売り上げ伸びるキッコーマン 株価もまだまだ上昇!?【企業分析バトル 北海道大学 FiNaancier】

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自己資本比率は70%超えの安定感

   通期の株価指標を見てみると、3年前から株価は約4600円から6600円、8130円と順当な右肩上がりを見せており、時価総額も88万円 127万円、156万円とこちらも止まる勢いを見せません。

   次に、企業分析の立場からこの企業を分析したいと思います。

   企業の健全さを示す指標となる自己資本比率とPER(price-earning rate 株価収益率=株価と収益の関係)を見てみます。

   自己資本比率は、総資本(負債及び純資産の合計)に占める純資産の割合です。これは会社の安全性を評価するうえで最も基本になる指標であり、高ければ高いほどに財務的に安定しているということができます。一般に50%以上あれば良好な状況にあるということができるため、自己資本比率が71.1%もあるキッコーマンは非常に安定性のある企業であるということができます。

   PERは株価と一株あたりの純利益との商の値であり、「一株あたりに純利益の何倍の値段がつけられているか」と翻訳されます。つまり、企業がどれだけ期待されているかを読み取ることができます。旧東証一部食料品部門におけるPERは約27倍に対してキッコーマンは約36倍と市場から大きな期待が寄せられていることがわかります。

   以上の分析からキッコーマンが安定した企業であることがわかり、また食料品産業は景気の動向にあまり左右されないため、キッコーマンに投資したいと考えます。

キッコーマン(2801)
年初来最高値(2021年12月27日) 1万140円
年初来最安値(2021年4月1日)  4320円
購入時の株価(2022年7月1日)  7250円
取得株数         200株

中島 脩(なかじま・おさむ)
中島 脩(なかじま・おさむ)
北海道大学総合教育部総合文系1年
もともと大学生で起業をしようと志していたものの、企業や経済を理解していなければそもそも起業どころではないと気付き、金融研究会に入会。株式投資は未経験。これを機に触れてみたいと思っています。趣味はデパ地下めぐり、西洋芸術鑑賞。好きなものは肉。まだ初心者ですが、精一杯頑張ります!
あきぞーんこーのー
あきぞーんこーのー
北海道大学総合教育部1年
株式投資をするためには自分が投資する企業を知る必要があるが、機会がなければ分析方法を勉強することはなく......。そんな時に、このような機会に出会えていただき、諸手を挙げて賛歌/参加させていただきました。出場するからには、全力で頑張りたいと思います。
企業分析バトル(株式投資)大学対抗戦 競技ルール
・月200万円の投資金額を上限に、銘柄(企業)を選び分析するバーチャル投資とする。
・投資対象は、国内上場企業の現物取引。
・株式の売買価格は任意の時間の価格とする。
・競技期間は6か月。順位は、投資した銘柄(企業)の運用・売買で得た6か月の合計の利益額で決める。

学生投資連合USIC 「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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