就活時の「服装自由」「私服可」問題...就活生のホンネは? 採用担当者どう考える?...服装で「評価」変わるのか?

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   就活時、選考の案内に「服装自由」「私服可」などと書かれていたら、さてどう受け取ったらよいものか......。

   そんな就活生の悩みに参考となりそうなのが、青山商事(広島県福山市)が共創コミュニティ「シン・シゴト服ラボ」とともに展開する、就活時の服装をテーマにした「#きがえよう就活」プロジェクトを通じておこなった、「就活時の服装」に関するアンケート調査の結果である。2022年7月7日の発表だ。

   就活生と企業の採用担当者を対象とした今回の調査。その結果から明らかになった両者のホンネとは――。

  • 就活時の「服装」選びのホンネとは(写真はイメージ)
    就活時の「服装」選びのホンネとは(写真はイメージ)
  • 就活時の「服装」選びのホンネとは(写真はイメージ)

服装選び...就活生88.8%「困った」、採用担当者62.5%「記載のとおりで来て」

   今回の調査は、就活生約3400人(就活中の学生、就活経験のある20代社会人)と、企業の人事担当者約60人(現・採用担当者、採用担当経験者)を対象とした。2021年10月27日から2022年6月28日にかけておこなわれた。

   まずは、就活生3462人(18卒~25卒/22年6月28日時点)を対象に、「就活時、『服装自由』『軽装』『私服可』等の服選びで困ったことがあるか」を聞くと、88.8%が「困ったことがある」で、「困ったことがない」(11.2%)を大きく上回る結果となった=図表1参照。就活生からは、こんな声が挙がっている。

(図表1)就活時の「服装選び」どう思う?(シン・シゴト服ラボ)
(図表1)就活時の「服装選び」どう思う?(シン・シゴト服ラボ)
「服装の自由という言葉は就活生にとって優しくないです。どうせなら指定して欲しいと思っていました」
「一言に『服装自由』と言っても、業界や企業によって好まれる服装が異なると思うので、それを探るのが難しく、煩わしい」
「ビジネスカジュアルがよくわからず、とりあえずスーツにしていた」
「『スーツ着用』のように服装を指定してある方が、就活時の不安要素を少しでも減らすことができると感じる」

   一方、採用担当者64人(元・現含む/22年6月28日時点)には、「新卒採用の際、『服装自由』『軽装』『私服可』と記載することで、就活生が困っていると思うか」を聞くと、78.1%が「困っていると思う」で、「困っていないと思う」(21.9%)を上回っていた=再び、図表1参照。企業の採用担当者側としても、就活生の「服選びに困る」現状を認識しているといえそうだ。

   また、就活生に対して、「就活の際、『服装自由』『軽装』『私服可』という言葉を見て、一定のマナーや常識の中で服装を選ぶことが必要だと思うか?」と質問すると、94.5%が「必要だと思う」と答えた=図表2参照。就活生からは、次のような声が寄せられている。

(図表2)「服装選び」における一定のマナー・常識は必要?(シン・シゴト服ラボ)
(図表2)「服装選び」における一定のマナー・常識は必要?(シン・シゴト服ラボ)
「私服可でもスーツなど、就活時の暗黙のルールなどがあり、正直面倒だと思う」
「リクルートスーツとか普通のスーツとか、そういうことを気にしないといけない今の就活文化はおかしいと思います。どんな格好であれ、失礼でないと思われる服装なら可でも良いという雰囲気になって欲しいです」

   今度は、採用担担当者64人に対して、「新卒採用の際、『服装自由』『軽装』『私服可』の場合、本当に自由な服装で学生が来ても良いと思うか。それとも一定のマナー・常識を求めるか」と聞いた。その結果、62.5%が「記載のとおりで来て欲しい」、37.5%が「マナー・常識を意識して来て欲しい」という結果に=再び、図表2参照。採用担当者側は、「記載通りで構わない」が優勢だった。

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