サハリン2から輸入停止になったら...電力供給に大打撃
サハリン2からの輸入が止まれば、打撃は計り知れない。
環境負荷が比較的低いLNGは、日本の火力発電の主力燃料となっている。サハリン2に権益を持つ日本は、年間600万トンものLNGを調達してきた。しかも、長期契約のために昨今の価格高騰の中では割安だった。
仮に新たな調達先が見つかっても、価格が跳ね上がるのは確実で、電気料金の大幅な値上げは避けられない状況だ。
「LNGの安定供給が守られるよう官民一体となって対応していきたい」
萩生田氏はこう強調するが、日本に残された選択肢はほとんどないのが現実だ。(ジャーナリスト 白井俊郎)