好調! スイスフラン、メキシコペソの負けカバー(一橋大学 チームMegis)
今週(6月27日週)も、先週に引き続きメキシコペソとスイスフランを軸に取引を行いました。
◆ メキシコペソ円
先週上昇トレンドとみて購入し、若干の利益を出していたメキシコペソ円ですが、現在円高が進んでいます。アメリカの失業率は低水準で推移しており、アメリカ経済の影響下にあるメキシコ経済への好影響も期待できそうでした。外国からメキシコへの5月の送金額が前年同月比14.3%増の約51億7200万ドル(約7000億円)になったというニュースもあり、メキシコペソ高が続きそうだと判断したのですが、結果的に損益を出してしまいました。
要因として考えられるのは、景気の先行き不安です。インフレを警戒して世界的に金利上昇が続いている最近の世界経済の状況の中で、急激な利上げが景気を冷やしすぎてしまうのではないかという不安感から円買い・メキシコペソ売りの方向に傾いた理由の一つといえます。
特に、メキシコでは長短期の国債利回りが逆転する「逆イールド」が三月以降定期的に発生しています。比較的ハイリスクである長期国債のほうが、利回りが高いはずであるのに、短期国債の利回りのほうが高くなるというこの状況は市場が急速な金融引き締めをすることへの懸念を示しています。
◆ スイスフラン円
一方で、好調だったのがスイスフラン円です。一時1CHF=143.748円まで上昇し、引き続きスイスフラン高、円安が進んでいました。しかし7月1日ごろから雲行きが怪しくなり、離隔して撤退しました。
スイスフランはユーロに対しても上昇しており、スイスフラン高傾向の顕著さがうかがえます。先週分析したとおり、スイスは大幅利上げ(0.5%)の発表から上下振れつ つも上昇し続けており、ユーロ圏内の上昇し続ける地政学リスクも相まって買われ続けていると考えられます。加えて、29日にはフィンランドとスウェーデンがNATO(北大西洋条約機構)加盟を認められ、対ロシアの対立が長期化するだろうという見通しを、より印象付けました。今後もこの傾向は続くと予想されるため、再びポジションを持つことも考えています。
◆ 今週の取引
前週からの損益 プラス3万6837円
7月1日現在 139万9960円
◆ ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
今週のドル円は137円をタッチし、一時はその他のクロス円も上昇していたのですが、アメリカの経済指標の悪化などにより景気後退懸念が高まり、リスクオフの相場になりました。今週の転換点は少し難しかったと思いますが、7月1日サポートのブレイクで損切りをしたのだと思いますが、良い撤退でした。
スイスフランもメキシコペソと同日やはりクロス円が下落してますね。ここで相場の雰囲気の変化を感じ取って、トレードに反映できており大変すばらしいです。
スイスフランは今後も期待できる通貨だと思いますので、今後もトレード報告を楽しみにしています!
一橋大学投資サークルTOWALYに所属しています。FXの経験はまだ浅いのですが、この一年を通してさまざまなことを吸収し、成長していきたいと思っています。テクニカル分析に興味があります! 1年間よろしくお願いします!
林檎
一橋大学投資サークルTOWALYに所属しています。ファンダメンタルズ分析を基に株式投資を行っており、FXはまだ初心者です。モラトリアム実践中! 経験が浅いFXでは試行錯誤が続くことと思いますが、みなさんに成長していく姿をお見せしたいと思っています! よろしくお願いします!!