伸びが期待できる「攻め」の銘柄、マツダを選ぶ【企業分析バトル 北海道大学 チーム・ヒゲペンギンズ】

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   こんにちは! 北海道大学 チーム・ヒゲペンギンズの中村風五と申します。北大金融研究会に所属し、自分でも実際に15万円ほどの株式投資をしながら、金融について楽しみつつ学んでいます。

   さっそくですが、企業分析に移ります。結論から申しますと、今回は11月あたりに伸びる銘柄として自動車メーカーの「マツダ」(7261)を、1株当たり1141円(6月23日の終値)で500株を購入しました。

  • 輸出比率が大きいマツダを選んだ(写真はマツダロードスター)
    輸出比率が大きいマツダを選んだ(写真はマツダロードスター)
  • 輸出比率が大きいマツダを選んだ(写真はマツダロードスター)

マツダを選んだ理由 ひとつは円安

   チーム・ヒゲペンギンズは前回、半年間保有できるような「守り」の銘柄として「島津製作所」(7701)を選びましたが、今回は「攻め」として伸びが期待できる銘柄に注目してマツダを選びました。マツダを選んだ理由は3つあります。

   1つ目は、輸出比率が大きいマツダにとって、昨今の円安は追い風だからです。

   米連邦準備理事会(FRB)は6月15日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で通常の3倍となる0.75%の利上げを決定しました。これにより日米の金利差がさらに広がり、円安の進行、持続が予想できます。このように日本円がドルに対して歴史的に安い状況は、日本の製品が割安になるため、輸出比率が大きい日本企業にとって追い風です。

   そして、マツダの2022年の生産・販売状況(MAZDA NEWSROOMマツダ、2022年4月の生産・販売状況について(速報)|ニュースリリース)を参照すると、2022年1月から4月の国内販売台数は6万1799台なのに対し、輸出台数は18万3972台となっていて、販売台数のうち74%が輸出です。

   つまり、マツダは輸出比率が大きい日本企業だと言えるため、マツダは円安で追い風を受ける企業だと言えるでしょう。

   2つ目は、マツダは米市場でブランド力が高く、しっかりとした需要があると予想できるからです。

   マツダは、アメリカの有力消費者情報誌コンシューマー・レポートの『自動車ブランド別総合ランキング』(米題 "Which Car Brands Make the Best Vehicles?"')(Which Car Brands Make the Best Vehicles? - Consumer Reports)において2021年首位、2022年2位という結果になりました。同誌は、創刊1936年という長い歴史を持つ、信頼ある月刊誌です。

   このことから、マツダは米市場でブランドを確立し、ファンを獲得していると分かるでしょう。

モデルチェンジなしの値上げで収益改善

   最後に、マツダは値上げにより収益改善が見込まれるからです。

   マツダは今秋、主力小型車など2車種の価格を約3%引き上げると発表しました。モデルチェンジがない中での値上げは異例です。ブランド力があるマツダは、クルマの値上げをしたとしても需要に大きな影響は出ないと考えられます。

   そして、しっかりとした需要の中での値上げは、資源高や円安で高騰する原材料価格によって圧迫されていた収益を改善します。そのため、マツダの銘柄はより魅力的になり、投資家の注目をより集めることができるでしょう。

   結論として、円安が追い風、ブランド力の高さ、値上げによる収益改善という3つの理由から、マツダ(7261)を6月23日の終値1141円で500株購入します。

◆ 取引した銘柄
マツダ(7261)
年初来高値(2022年6月23日)   1203円
年初来安値(2022年3月8日)    715円
直近の株価(2022年6月23日終値) 1141円
取得株数               500株
投資額              57万500円

中村 風五(なかむら・ふうご)
中村 風五(なかむら・ふうご)
北海道大学工学部3年
趣味は、バスケットボール、登山、熱力学、読書。挑戦することが好きです。株式投資、積立を取引していますが、「なんとなく」良い銘柄しかわからず苦戦中。株式投資のリターンを増やせるようになりたいです。企業分析バトルを機に全力で企業の分析をやっていきたいと思っています。
企業分析バトル(株式投資)大学対抗戦 競技ルール
・月200万円の投資金額を上限に、銘柄(企業)を選び分析するバーチャル投資とする。
・投資対象は、国内上場企業の現物取引。
・株式の売買価格は任意の時間の価格とする。
・競技期間は6か月。順位は、投資した銘柄(企業)の運用・売買で得た6か月の合計の利益額で決める。

学生投資連合USIC 「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
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