知らないと損する?! 学校でも会社でも教えてくれない!フリーランスのための税金の話【尾藤克之のオススメ】

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フリーランス転身前にやっておくべきこととは?

   フリーランスにはさまざまな職種があります。副業・脱サラ組の方は、インターネットを介したイラストレーター、デザイナー、ブロガーなども多いはずです。税理士も個人事業主として活動するなら広い意味ではフリーランスになります。さて、開業を思いついたその日から、領収書やレシートを集めるべきだ、と著者の大河内さんは言います。

「開業前に使った仕事関連の経費は、後々『開業準備費用』ということで確定申告に反映できるからです。これを逃すのはもったいない! だから、名刺は開業前に作るのがオススメです。作成にかかった費用は経費にできるし、開業後のゴタゴタで作り忘れて、大事なところでチャンスを逃したら大変です」(大河内さん)
「脱サラ組の方は、フリーランス転身直後は、外部機関からの信用が著しく下がるため、諸々の審査に通りづらくなります。退職する前に、絶対にクレジットカードを作っておきましよう。あと引っ越す予定がある場合は、退職前に契約しておくと安心です」(同)

   超ホワイトな職場の正社員から、長年の夢だった漫画家に転身したのが、本書の主人公・あんじゅ先生。あんじゅ先生は、勢いでフリーランスになったものの、税金関係でいろいろとつまずいていたところ、税理士の大河内さんに出会う――ここから、本書は始まります。リアルな体験をもとに、コミックで描かれているので、すんなり頭に入りやすいのが特徴です。

   難しい用語や数字が多くて、挫折しがちな税金の話もまるでコントのような2人のやり取りが続きます。笑って楽しく学べる本に仕上がっています。読み終わるころには、きっと税金のことに詳しくなっているはずです。

(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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