海外は北米と台湾に出店
くら寿司は「飲食事業」の単一セグメントでしたが、2021年10月期の第2四半期より「日本」「北米」「アジア」の3区分のセグメントに変更しています。
2021年10月期の売上高構成比は、日本が89.1%と大半を占め、北米が4.7%、アジア(台湾)が6.2%でした。セグメント利益は、日本のみが44億5100万円の黒字で、北米は10億8000万円の赤字、アジアも1億3600万円の赤字でした。
日本は、約9割の店舗で時短営業の実施や酒類提供の中止などの営業制限を受けたものの、既存店売上高がコロナ前の水準に回復しています。「ビッくらポン!」で「鬼滅の刃」など人気アニメのグッズが当たるキャンペーンを実施したことなどが功を奏したようです。
また、コロナ禍にありながら、都心の駅前エリアをはじめとする出店を強化したこと(日本30店、米国7店、台湾11店)が増収につながっています。2021年10月期末現在の店舗数は、すべて直営で567店舗です。
なお、北米は2021年6月まで、台湾では同年5月まで厳しい営業制限がありましたが、現在は解除されています。