「円安ドル高」基調が続いている。1ドル=136円を付けたところで北海道大学 金融研究会が動いたが......。なかなか波に乗れないようす。前週は負けを喫した一橋大学のチームMegisは、今週はメキシコペソとスイスフランを選択。メキシコペソ/円では躓いたが、スイスフランで巻き返した。
同志社大学の岩瀬颯汰さんはユーロ円とトルコリラ/円で勝負。マイナー通貨に興味津々の様子だが、取引ではしっかりプラスを確保して、好調をキープしている。
慌てて取引するのはナンセンス(北大金融研究会)
みなさん、こんにちは。今週ドル円はついに136円をつけましたね。Twitterでもトレンドに上がっていてびっくりしました。今は財政政策について多くの人が注目しています。選挙の結果によっては為替市場がまた大きく動くかもしれません。今後の動向には目が離せません。
◆ 今週の取引
今週はだいぶ少ない取引量となりました。というのも週初め、ドル円が136円になったことを少し遅れて知り、慌てて買いを入れたのですが、思ったように伸びず結局損切り。その後も今週は市場を見てもあまり動向がわからず、取引せずに終わっていました。先週で少し自信をつけたのですが、まだまだ実力不足です。
とはいえ、これでは取引量が少なすぎたので、金曜日に少し取引をしました。金曜日も市場は読みづらかったので、ロットは少し抑えました。
◆ 全体を振り返って
反省点はやはり火曜日に後追いで買ったことです。ずっと市場を見ているわけにはいかないので、こういうことにすぐに反応することができないというのはしょうがないと思いますが、しかし慌てて取引するというのはナンセンスでした。 取引するにしてもロット数を減らしてやる等、リスク管理を常に念頭に置かなければいけませんでした。
◆ 今週の取引結果
前週からの損益 マイナス3250円
6月25現在 101万1410円
◆ ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
今回の米ドル円の動きは、大きな下落でドル円を買っていた人たちのロスカットが切らされて、行ってこいで戻ってきましたが、そこからは以前ほど伸びきらず、調整の動きとなりました。1ドル=135円を目掛けて上昇してきていたので、金融政策の発表も通過し、調整が入りやすいゾーンでもあったのかなと推測されます。
高値でつかんでしまったのは仕方ないにしても、ひとつ気になることが損切りしているポジションが、いつもロットが高いところです。そして、微益で終えているポジションのロット数はそれと比べて最大で5倍も小さいのです。全体的に勝率は高いのにも関わらず、マイナスになるのは非効率で非常にもったいないです。
このままいくと勝率は高いのに、コツコツと負けていくトレードになりかねません。おそらくエントリー自体は悪くはないと思います。資金管理を見直せるとより安定して勝てるのかなと思っています。
Xトレードは初挑戦。今まではファンダメンタルを基礎とした株式投資を行っていました。今回のFX大学対抗戦では、せっかくのデモトレードということで、テクニカル分析にも挑戦したいです。趣味は映画観賞。最近観た映画の中では「ドライブ・マイ・カー」が推し。
北大金融研究会(HFAC)所属。投資は積立投信から始め、半年ほど経つ。FXは試しにかじってみたものの1500円の損失を出し、情報の大切さと難しさを体感。今回、もう少しチャレンジしてみることにした。趣味は旅行、写真など浅く広く。プロフィール写真は今年2月に訪問した納沙布岬。
北大金融研究会
スイスフランで巻き返し(一橋大学 チームMegis)
今週(6月20日週)は米国で0.75%の利上げが示唆されたこともあり、主要通貨に対するドル高が進行しました。ドル円は6月15日に付けた、1998年10月以来約24年ぶりの高値1ドル=135.60円には届かなかったのですが、一時135.43円まで上昇しました。
一方、ユーロについてもアメリカ経済の大幅減速を警戒したユーロ買い・ドル売りが進行しているとみられ、他通貨に対するユーロ高もみられます。
今回、私たちはドル・ユーロの動向を注視しつつレンジブレイクしそうな通貨を探そうとしました。
◆ メキシコペソ円
先週、売りポジションで利益を出していたメキシコペソ円。今週はメキシコペソ高に反転し雲行きが怪しかったのですが、上値は重いと見て保有しつづけました。しかし、急落のリスクが見えはじめ撤退。結果は3万8750円のマイナスとなりました。損切りの難しさと「損小利大」という投資格言の重みを実感する結果となりました。
ここで損失を取り返すべく買いポジションを張りました。ドルの買い圧力が高まっていたこと、それと連動して、アメリカの経済的影響下にあるメキシコペソの買い圧力も序章したこと、移動平均線やMACD(マックディー)、ボリンジャーバンドが買いのサインを示していたことがその理由です。結果は880円のマイナスで現在多少の利益が出ています。
◆ スイスフラン円
今回、新たに買いポジションをもったのがスイスフラン円です。スイスでは数か月前から消費者物価上昇率がスイス国立銀行(SNB)の政策目標を上回っていました。SNBは今回金利を0.5%一気に引き上げ、マイナス0.25%とし、近い将来にプラス圏に引き上げる可能性も示唆しました。
こうした背景から、私たちがスイスフランを見つけた際にはすでにトレンドに入っていた状態でした。私たちはスイスフランが安全資産であり、ウクライナ情勢下で買い圧力が高まるのではないかと考えたことも併せて買いポジションをもちました。
結果的にトレンドは日まで続き、現在13万8400円の利益が出ています。ただ、米国経済減退への懸念からユーロやその影響下にある通貨が買われているという側面があるため、今後の指標次第ではスイスフラン安もあり得、警戒が必要だと考えます。
◆ 今週の取引
前週からの損益 プラス9万6295円
6月25日現在 136万3123円
◆ ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
メキシコペソ円で損切りが出てしまいましたが、他の通貨でそれを上回る利益を出せており、素晴らしいと思います。証拠金が130万円近くあって、4万円弱の損切りだとマイナス3%ほどなので、そこまで大きな損切りではないと思います。むしろ、適正値範囲内だと思います。スイスフラン円のロット数を見るに、リスクリワードをその都度考えてトレードされているのかなと思います。前回のようなマイナスもなく、この調子でいけば着々と証拠金も増えると思いますので、頑張ってください!
一橋大学投資サークルTOWALYに所属しています。FXの経験はまだ浅いのですが、この一年を通してさまざまなことを吸収し、成長していきたいと思っています。テクニカル分析に興味があります! 1年間よろしくお願いします!
林檎
一橋大学投資サークルTOWALYに所属しています。ファンダメンタルズ分析を基に株式投資を行っており、FXはまだ初心者です。モラトリアム実践中! 経験が浅いFXでは試行錯誤が続くことと思いますが、みなさんに成長していく姿をお見せしたいと思っています! よろしくお願いします!!
気になるマイナー通貨に挑戦したい!(同志社大学 岩瀬颯汰さん)
◆ 今週の相場の振り返り
今週(6月20週)は23日にトルコ中央銀行(TCB)による政策金利の発表がありました。また、政策金利の発表以外にも20日に欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が欧州議会の経済金融委員会で今後の政策金利の方向性を発言しました。
結果として、トルコはエルドアン大統領の利下げ再開要求は採用されず、今後も1週間物レポ金利を14%で維持とのことでした。また、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁の発言に関しても5月末にも発言していたように今夏に政策金利を2回引き上げる計画を再確認しました。
◆ 実際の取引
今週はトルコリラ円とユーロ円、そして米ドル円の3種類のペアで取引しました。
トルコリラ円に関しては23日のTCBによる政策金利の発表が予定されていたことから取引しようと考えました。トルコは以前から高金利国として有名でしたが、現大統領のエルドアン大統領が利下げ再開派であることから少し予測しづらいイベントでしたが、高インフレの傾向にある今、利下げをする可能性は少ないと考え、22日に1ロットでロング(買い)しました。
ユーロ円に関しては直近のECBの動きから、インフレ抑制に積極的であったことから、今回のラガルド総裁の発言もインフレ抑制に前向きな発言である可能性が高いと考え、20日に5ミニロットでロング(買い)しました。
結果としてトルコリラ円は23日こそショート(売り)傾向でしたが、すぐにロング(買い)傾向になり、24日に利益を確定しました。ユーロ円はラガルド総裁の発言をうけ強いロング傾向となりましたが22日には落ち着いたので利益確定しました。
◆ 所感
今週は政策金利発表のような重要度の高いイベントが少なかったので、取引する量も抑えました。ただ、今回トルコリラという、いわゆるマイナー通貨を用いた取引をすることができたことは良い経験になったと思います。ノルウェークローネなど、気になっているマイナー通貨も幾らかあるので、また機会があったら挑戦してみたいと思えた1週間でした。
◆ 取引状況
前週からの損益 プラス11万4000円
6月25日現在 152万8000円
◆ ゆかてぃんのワンポイントアドバイス
日々ファンダメンタルズの情報をキャッチして、しっかりと値動きを追ってトレードができていて大変素晴らしいです。
勝率も非常に高く、安定していますね。それだけ技量があれば、マイナー通貨に挑戦してみるのも良いと思いますし、個人的にぜひ拝見したいと思います。
ノルウェーは天然ガスなど資源が豊富で、GDP(国内総生産)も意外にオーストラリアよりも高い国です。CPI(消費者物価指数)が上昇しており、6月に0.5%の大幅利上げに踏切り、次回の会合でも追加利上げを支持しています。ですので、ノルウェークローネも面白いと思います。
今後も期待しています!
FXは高校時代から独学で学んできており、このたびは自身の実力を試したく、このFX大学対抗戦に臨んでいます。不束者ですが、よろしくお願いします。
◆ ◆ アドバイザーのプロフィール
得意な通貨はポンドで、最近は仮想通貨も取引。
ツイッター @fx_yukatin
CXR投資チャンネル https://www.youtube.com/channel/
100万円増額計画 FX大学対抗戦のルール
・元本100万円のデモトレードです。
・通貨ペアはフリーとします。
・レバレッジは、25倍を上限(法令に基づく上限)とします。
・取引の過程で大きな損失が発生して資産が「ゼロ」になった(元本割れを起こした)場合は、その時点でリタイアとなります。
・運用期間は6か月で、最終週時点での資産増減額で順位を決めます。
学生投資連合USIC
「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/