なぜ日本と世界で学びの差があるのか?
日本と世界の学びの差は、日本独特の雇用システムである、新卒採用・年功序列・終身雇用制度にもあると言われています。少しずつ変化もしていますが、まだ採用している企業が多いのが現状です。
日本の雇用は採用してから職場で育てていく「メンバーシップ型」、一方、世界では職務に対して適切な人を配置する「ジョブ型」が一般的です。日本では、未経験から職場でスキルを身につけていくOJTの学びが中心です。日本では「会社に入れば安泰」のような考えもまだ残っており、積極的に自分のための学びにつながらない人も多いのかもしれません。年代によって考え方の差が大きい部分だと思います。
このような雇用の差によって、日本人は職場で使う学びに、世界では自分のキャリアを高めるための学びへと、それぞれ「学びの方向性」も異なっているとも言えます。しかし、ここで「日本人が勉強しないのは、日本の雇用制度のせいだから仕方がない」で終わらせてしまったら、何も進みませんよね。