もし上司が異常に理屈っぽかったら? 会社で「生き抜く」ための7つのポイント

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「年上の」部下を持つようになったら...最初が肝心!

   逆に、自分が部下を持つ立場になった時は、どうしたらいいのか。ステージがいろいろある。まず、部下を1人持ったときは、「自分がやった方が早い」とばかりに、部下の仕事を奪わないこと。部下に任せた仕事の成果物の期限さえ守れていれば、時間がかかったとしても見守ればよい。

   部下を「複数」持ったときは、部下に話しかけるときは、警戒心を解きほぐすことを心がける。部下は、想像以上に、上司に気を使っているからだ。

   「年上の」部下を持ったときは、最初が肝心だという。最初に悪い印象を与えると、指示に協力しないなどのサボタージュをされたり、陰口をたたかれたりするなど厄介なことになるからだ。

   頭ごなしに命令・指示せず、まずは教えを乞うスタンスで接する。その一方で、なめられないように、自分の強みをさりげなく示し、一目置かれるようにすることも大切だという。

   課長・マネジャーになったとき、経営層・マネジメントポジションに就いたときについても詳しく書いている。

   最後に、人望は1日で形成されるものではなく、長時間の言動の積み重ねである、と書いている。だから、「コツコツとヒットを打とう。ホームランはいきなり打てない」と諭している。

   そうすれば、次のステージ。つまり、別の組織に移って、活躍することも可能だ。同じ組織にしがみつくだけがサバイバルではない、ということも著者の経歴を見れば、うなずける。

(渡辺淳悦)

「官僚が学んだ究極の組織内サバイバル術」
久保田崇著
朝日新書
825円(税込)

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