2023年卒就活生の内定率8割、進路確定率6割! 就活も「終盤戦」...絞り込みに悩む学生、企業は丁寧な説明を

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内定取得後に待っている「絞り込み」の悩み

   一方、すでに就職先の企業を決めた進路確定率も6割近い58.4%と、就職活動が終盤戦に入ったことがうかがえる=図表4参照。こちらも、昨年の同時点(56.2%)より2.2ポイント高い。就職確定先企業の業種をみると、やはり情報・通信業が21.8%と、ダントツに高い。次いで、製造業(機械器具以外、12.1%)、金融・保険業(11.1%)、機械器具製造業(10.0%)、サービス業(7.5%)と続く。

(図表4)進路確定率(リクルート就職みらい研究所の作成)
(図表4)進路確定率(リクルート就職みらい研究所の作成)

   さらに、「エントリーシートなどの書類を提出した」「適性検査や筆記試験を受けた」「面接などで対面での選考を受けた」などの就職活動実施率をみると、6月12日時点では47.6%で、6月1日時点の54.4%、5月15日時点の65.8%に比べると大きく減っている。就職活動のピークが過ぎたことがうかがえる。今後は内定取得者の企業絞り込みと、内定を得られていない人の追い込みが進みそうだ。

   就職みらい研究所の栗田貴祥所長はこうコメントしている。

「進路確定率は58.4%と高い水準ですが、内定取得者のうち2社以上内定を保有している学生の割合は19.3%で、複数の内定を保有した状態で検討を続けている状況がうかがえます。学生からのコメントの中には『内定をもらった中からどう選べばいいか分からない』『内定をもらうことができたが、第一志望ではないため本当にその就職先でいいのか悩んでいる』など、進路確定に悩む様子も見られます。企業には、進路決定に迷い不安な気持ちを抱いている学生に対して、納得感を持って進路を決められるよう、働き方などについての積極的な情報開示や学生が相談しやすい丁寧なコミュニケーションをお願いしたいです」

   調査は、2022年6月12日~17日、2023年卒業予定の大学生・大学院生を対象に、リクルートが運営する就活支援サイト「リクナビ」のモニターに登録した学生7632人(大学生6258人・大学院生1374人)にアンケートした。

(福田和郎)

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