お金を生み出す人が共通して持つ考え方とは何か?【尾藤克之のオススメ】

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   知名度・スキル・実績がなくても大丈夫?! 人気の『起業1年目の教科書』シリーズ(かんき出版)で知られるカリスマ講師が教える、好きなことで稼いでいる人のアタマの中はどうなっているのか? 今回は、「お金を生み出す人の思考」について考えてみます。

「誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方」(今井孝 著)幻冬舎

お金を生み出す人たちは何が違うのか?

   お金をラクに生み出している人は、「自分の提供しているものの価格は安い!」と考えているものです。「人間の欲求」を理解すると誰でもそう思えるようになると、今井さんは言います。いったいどのようなことでしょうか?

「まず質問です。あなたは1000万円のものを売れますか? いかがでしょうか? 売れると思いますか? 多くの人は『そんな高価なものは自分には売れない』と答えます。では、質問を変えてみますね。もし、普通なら5000万円する家が1000万円で買えるチャンスがあり、あなたが不動産の営業をしていたら、売ることができるでしょうか?」(今井さん)
「この質問をしたら、ほとんどの人は『売れると思います』と答えてくれます。仲の良い友達などに伝えて、あっという間に売ってしまうというのです。ということは、1000万円のものを売れるということですよね。すごいと思いませんか? あなたは1000万円のものを売る力を持っているのです」(同)

   なぜ売れるかというと、その商品を「安い!」「お買い得!」「買わないと損だ!」というふうに思っているからだと、今井さんは指摘します。

「そう思っていれば、100万円でも1000万円でも売ることができるのです。多くの人はお金になるスキルや知識や経験をすでに持っています。『自分の提供しているものは安い』『今の自分にはもっと価値がある』『もっと多くのお金をもらっていい』と、自己認識を変えればいいのです」(今井さん)
「この自己認識を持つことで、人は躊躇なく、お金を受け取れるようになります。つぎに、商品やサービスの価格が高いとか安いというのは、いったい何で決まるのか質問します。価値が何で決まるのかを説明できますか? お金を生み出そうとする時、多くの人がここでつまずいてしまうのです」(同)

   自分の価値が分からなければ、「サービスの価格」を決めることが難しくなります。そのためには、自分の価値を客観的に理解する必要があるといえます。

仕事のコツは自己理解である

   筆者である私は、お金を生み出す人の特徴に、「柔軟性」があると考えています。そういう人は、目標自体を変更することに、躊躇がありません。

   以前、ベンチャー企業を相手にコンサルをしたときのエピソードです。役員に近い上級管理職のマネジメント層から「ウチの社長は方針がすぐにブレる」「社長の方針に一貫性がない」と非難の声が上がったことがあります。

   社長は、会社を上場に導いた業界では注目を集めていた人物でした。しかし社長には、「自らがブレている」「方針に一貫性がない」などの認識がありません。計画通りにいかないことは当然であり、そこには理由が必ず存在し、柔軟に対応すればいいという考えです。実行不可能なことを追いかけても、時間のムダになると思っています。

   ロボットがルーティン作業をこなすことは簡単かもしれませんが、人間はそうはいきません。「目標はその通りにはいかないし、柔軟に対応することが大切だ」と気づくだけでビジネスの達成度は大きく変わるはずです。

   本書は、3万人以上の起業家にノウハウや考え方を伝えたベストセラー『起業1年目の教科書』の著者が提唱する「お金の原理原則」を説いた本。シンプルにお金の本質を知りたい人にとっては、参考になるでしょう。

(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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