米国版「100円ショップ」、値上げで1ドル25セントに!
「100円ショップ」のような均一価格で商品を提供するビジネスは、各国に存在します。米国では「1ドルショップ」がその代表格です。なんと、「1ドルショップ」の運営会社、ダラー・ツリー社では値上げを決め、35年ぶりに「1ドル」の看板を下ろすと発表して話題になりました。
Dollar Tree raises prices to 1.25 dollars
(ダラー・ツリー社は、価格を1.25ドルに値上げする:米メディア)
Dollar Tree is ditching 1 dollar forever
(ダラー・ツリー社は、永遠に1ドルを捨てた:CNN)
ダラー・ツリー社は、日本の「100円ショップ」にあたる「1ドルショップ」をチェーン展開してきましたが、2021年末に商品価格を1ドル25セントに値上げすると発表して話題になっていました。
35年間にわたり「1ドル」を守ってきたダラー・ツリー社。ITバブル崩壊もリーマンショックも乗り越えてきた「1ドルショップ」が、今回ばかりは早々に白旗を揚げて、値上げしたことに批判的な報道もありました。
それでも、CNNが「1ドルを永遠に捨てた」と報じているように、同社が「一時的な値上げではない」と宣言していることから、「1ドルショップ」は永遠に戻ってこないのかもしれません。
海外の仲間が次々と白旗を揚げるなか、日本の「100 yen shop」はどこまで「100円」の聖域を死守できるのか......。海外メディアが「100 yen shop」に注目する理由はそこにあるようです。
それでは、「今週のニュースな英語」は、「weak yen」(円安)に関連する表現を紹介します。
Japanese yen is weak against US dollar
(日本円は米国ドルに対して円安だ)
Japanese yen is strong against US dollar
(日本円は米国ドルに対して円高だ)
※「円安」の反対の「円高」は「strong」を使います
Weak yen harms economy
(円安が経済に打撃を与えている)
報道によると、国内でもすでに店じまいをする「100円ショップ」が増えているとのこと。何とか「100円」を維持してもらいたい気持ちはありますが、これまで私たちの生活を支えてくれた努力に感謝して、健全な価格戦略で息の長い経営を実現してほしいものです。
(井津川倫子)