工事がずさん、遅い、高いの「悪質3拍子」
【事例3】「今度地震が来ると倒壊する」と脅されて解体工事をしたが、見積金額より高い工事費に
数か月前の地震で自宅の外壁にひび割れが生じた。半壊の認定が出たので、知人から紹介された事業者に見積もりを出してもらった。契約書を交わさず外壁補修工事が始まると、半壊認定されていなかった車庫に予想外のひびが入っていることがわかった。
事業者から、「今度、大きな地震がくると車庫が倒れる可能性がある。車庫が倒れて人に怪我をさせたら、所有者の責任になる」と不安をあおられ、解体工事を勧められ依頼した。工事完了後に見積金額よりも50万円高い約140万円を請求され納得いかない。(2021年11月・50歳代女性)
さらに、修理工事が杜撰(ずさん)とくるから、踏んだり蹴ったりだ。
【事例4】塗装工事の内容が杜撰なうえ、工事完了も大幅に遅れている
「屋根に不具合がある」と事業者が訪問してきた。一昨年の台風で実際に雨漏りが発生しており、屋根の塗装工事をすることにした。しかし、工事完了が当初決めた日から大幅に遅れたうえ、塗装工事の内容も杜撰だったため、やり直しの工事が必要になった。事業者の都合で工事が遅れて、足場の解体に時間がかかっているにもかかわらず、足場の代金も高額である。(2021年9月・50歳代女性)
「公的機関からの委託を受けた」とだまして、点検にくる事業者も後を絶たない。
【事例5】県の防災部署から委託されていると電話があり、県に確認すると無関係だった
「県の防災部署から委託されている。先日地震があったので点検に伺いたい」と電話があり、母は何も考えずに訪問を承諾してしまったそうだ。昨日、この話を聞いて不審に思い、県の担当部署に尋ねると、そのような事業は行っていないことがわかった。(2022年3月・80歳代女性の子ども)